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言い方があるでしょ!? 思わずカチンときた上司・先輩の発言

森川ほしの/OFFICE-SANGA

いつの世も、「上下関係」というのは難しいもの。特に、上司・先輩とのつき合い方は難しいですよね。上と下がお互いに尊敬し合い、思いやりを持って接することができれば……とは思うものの、中にはそうなれない相手もいるでしょう。

そこで今回は、働く女性たちに「思わずカチンときた上司・先輩の発言」について聞いてみました。面と向かって「その言い方はないんじゃない?」とは言えないでしょうから……ここで、ぶちまけていただきましょう!

上から目線にもほどがある!

・「『もうそろそろ、○○ぐらいしてよね』と言われた」(27歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「書類を投げてきて、『これ』って言われたときにイラっときた」(33歳/自動車関連/技術職)

・「『え、これもわからないの?』」(26歳/医療・福祉/専門職)

上司や先輩も、自分の仕事でいっぱいいっぱいなのかもしれません。それでも、こんな言い方をされてしまうと、部下・後輩としてはヤル気を削がれてしまいますよね……。「下の人間を育てよう」、「一緒に頑張っていこう」という気持ちがあれば、こんな態度にはならないはず。

それはちょっと違うのでは……

・「できの悪い、悪すぎる後輩のミスを私のせいだと叱られていた際に、『自分が産んだ子どもだったらどう? 見捨てずに育てるでしょう』と言われた」(25歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

・「体調が悪い日が続いていたとき、『いつまで体調崩しているんだ。社会人としてなってない。治す気がないとしか思えない』と言われた」(29歳/学校・教育関連)

・「『親の顔が見てみたい』は流石にカチンときました。親は関係なくて、私が悪いんやろ!  と言いたかったけど、必死に言葉を呑み込んだ」(32歳/金融・証券/事務系専門職)

自分に非があると思っていても、こんな言い方をされると素直に「申し訳ない」と言えなくなってしまいそう。「自分が産んだ子どもだったら~」なんて言われたら、筆者なら「いやいや、産んでいませんから」とつい言い返してしまうかも……。

その言い方はナシ!

・「何日もかけて残業までして仕上げた仕事を『たいしたことない』の一言で片づけられてしまった」(31歳/その他)

・「入ったばかりのときに、『ドシロートだから何もわからないでしょ』って言われた」(34歳/医療・福祉/専門職)

・「話の途中で、『はいはい。わかった、わかった』と、話を打ち切ってしまう」(30歳/団体・公益法人・官公庁)

・「頼まれたことが自分の思い通りに進まないと……『こんなこともやれないならば、私がやった方が良かった』と、威圧的に上から物を言われた」(34歳/生保・損保/営業職)

「こんなこともやれないならば、私がやった方が良かった」って……。「じゃあ、最初から自分でやれば?」と言いたくなりますね。こんな発言をする人の下にいる部下・後輩たちは大変です。

みなさんそれぞれに、忘れられない「カチンときた発言」がある様子。こういった頭にくる一言というのは、言われた方はいつまでも覚えていますが、言った方はすっかり忘れていることが多いですよね。知らないうちに自分が「カチンときた発言」をして部下や後輩たちの恨みを買わないよう気をつけたいところです。

そこで、中央話し方教室の栗原君枝先生に、部下や後輩と接するときに気をつけるべきポイントを聞いてみました。

「上下関係があるとは言え、やはり『上から目線』な言い方には注意した方が良いでしょう。たとえば、後輩の間違いを指摘する場合に、『普通はこうするでしょ!』といった言い方をする人は多いですが、この『普通は』という部分があるために、『そんなことも知らないの?』というニュアンスが加わり、ずいぶん高圧的な印象を与えてしまいます」(栗原先生)

働く女性から挙げられた「え、これもわからないの?」という上司・先輩の発言は、まさにこれですね。

「それがもし、仕事上覚えていて当たり前というようなことなら、『これは○○だから、今後も使うと思うし、覚えておいた方が良いよ』と、アドバイスとして伝えると良いでしょう」(栗原先生)

同じことを言われる場合でも、言葉一つで大きく印象は変わります。後輩指導のときなどは特に、上から目線な言い方にならないよう、注意したいものです。

カチンとくる発言を繰り返す上司・先輩がまわりにいると、ストレスがたまります。しかし、「言い方を直してください」とは言えませんし、たとえ言っても変わらない可能性大。ある程度は聞き流して、「自分はこんな風にはならないぞ」と反面教師にするのが、賢いやり方なのかもしれません。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2016年4月にWebアンケート。有効回答数408件(22~34歳の働く女性)
※画像はイメージです

※この記事は2016年05月10日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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