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【愛の作法】“待ってるだけ”はNG! ドキドキは、努力で作り上げるものです

川崎貴子

朝井麻由美

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。第7回目は、「最近彼とマンネリ気味」というお悩み。付き合いはじめのころから比べてイチャイチャが減ると寂しいもの。交際初期のようなラブラブな雰囲気って、取り戻せるものなの? 婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

■どんなカップルでもイチャイチャは減るもの

交際初期のラブラブ期っていいですよね。彼のことを思うだけで切なくなったり、体がふわふわしたり、会えばイチャイチャも止まらない時期。ところがこれは、神が与えた恋愛ホルモンによって男も女も幸せにトチ狂っている状態なんですね。ですから、大変残念な事に、もって3、4年と相場が決まっています。私は、恋愛も結婚も出産も何度かしましたが、「ホルモンだけには抗えない。」と、己の人生に白旗を掲げている派です。あの脳から快楽物質がドバドバ出てる状態を完全にもう一度体験するには、ほかの人と恋愛を繰り返すか、不幸なシチュエーション(親の反対にあったり、遠距離になったり、ほかの異性の影がちらついたり)でもない限りなかなかに厳しい。

我が家も会話の絶えない仲のいい夫婦ではありますが、ともに暮らして9年。9年前と同じレベルでイチャイチャしているか、と言われたらそうではありません。当時は、夫を見て、この人とならずっと「恋愛」ができるな、と思ってときめいていたものです。夫はダンサーでとても色気のある人でしたからね。ところが、一緒に住みはじめて家事や育児を担当していたらなんということでしょう、あんなにセクシーだった夫が、みるみるうちに“お母さん”になっていくではありませんか。私も同様に、一家の大黒柱を担当していたら、完全無欠に“お父さん”に変貌しておりました。恋愛ホルモン期を過ぎた男女は、「安定」と引き換えに「日常」にいとも簡単に飲みこまれ、我が家など性別まで超えてしまったのです。これではいかん! ということで、たまに2人でデートしたり、褒め合ったりと工夫はしておりますが。

色気というのは、お互いがお互いを「知らない」からこそ、「知りたい」という思いを燃料に発動されるようで、関係が深まれば深まるほど遠ざかってしまいがちなのです。

■小手先のテクニックでドキドキの演出を

抜本的には変えられませんが、小手先のテクニックでスパイスを投入する工夫をするのはひとつの手。たとえば、2人で旅行してみたり、いっそバックパッカーをやってみたり。共同作業でドキドキできるようなことをして、いわゆる“吊り橋効果”を自分たちの手で演出するのはどうでしょうか? 何年付き合っていても見たことのなかったお互いの姿を見せ合うことで、つかの間のドキドキと、結束力を手にすることができるはず。

■彼からのイチャイチャを待ってるだけになってない?

もうひとつ気になるのは、彼からのイチャイチャを待っているだけでなく、自分からイチャイチャしにいっていますか? という点。「彼から求めてくれない」と悩む女性は、何もかも彼からのアタック待ち、なんてことが意外と少なくありません。うしろから抱きしめてほしくて待つばかりではなく、自分が彼をうしろから抱きしめてしまえばいいのです。何事も、自分が相手にやってほしいことを先にやると、自然と返してくれる、という循環ができます。

自分からやってみて、それで向こうが返してくれるならそれでよし。それでもダメなら、してほしいことをきちんと伝える。伝えても変わらないならば、それは十分、今後の関係を見直す理由になります。

マンネリということは彼との関係が次の段階、「恋から愛のステージ」に行けるチャンスです。安定し、良好な関係にの中に、どんな愛情表現をし合うカップルが自分たちにとってベストか、ぜひ彼と話し合って模索してみてくださいね。

<「彼とのイチャイチャが減ってしまった」女性への愛の作法>

(1)イチャイチャは減って当たり前

どんなに仲のよいカップルでも、イチャイチャは減るのが自然の摂理。イチャイチャが減ったからといって、彼の心が離れているというわけではありません。

(2)ドキドキするような場を自ら作り出そう

イチャイチャしたい気持ちになるように、まずは環境作りから。今までしたことのなかったことを思い切ってやってみましょう。

(3)“待つだけ女”になっていませんか?

毎回毎回、彼から求めてほしい、その気持ちはわかります。ですが、ときには自分からイチャイチャしにいくことで、2人の関係に一石を投じてみませんか?

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

★次回の更新は、5月13日(金)です。お楽しみに!

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

※この記事は2016年05月06日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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