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【ぐっどうぃる博士×朝井麻由美  彼の不可解な行動3】オトコが「付き合おうとしない」のはなぜ?

ぐっどうぃる博士/恋愛カウンセラー・理学博士(生命科学)

朝井麻由美

男性と女性では脳に違いがあるために、考え方や行動が異なるとよく言われています。理解不能な彼氏の行動や、好きな男性の態度は、単なる脳の違いによるものなのか、それとも何か隠された事情があるのか? そんなわけで、オトコが本当に考えていることを知るため、おひとり様代表・朝井麻由美さんが恋愛カウンセラーのぐっどうぃる博士に疑問をぶつけます!

今回の相談者:りなさん(34歳、医療・福祉業界、専門職)

何度もデートしているのに、「付き合おう」と言ってくれない彼。どういうつもりなの

男は何回デートしたら付き合ってくれるの?

朝井麻由美(以下朝井):デートを何度もしているんですよね? それにも関わらず付き合おうって言わない男性、確かにいます。これってどうしてなのですか?

ぐっどうぃる博士(以下博士):この短い文章からだけだと色々考えられますね。まず「何度もデートをしている」というのは一体、何度デートしたのでしょう?

朝井:回数で大きく差が出るということでしょうか?

博士:たとえば、僕が男子校系男子と呼んでいるグループは、1回、まあ多くても2回もデートをすれば、その女性と付き合うかどうかを決めているでしょう。

朝井:男子校系、というのは、実際に男子校出身かどうかではなく、そういう気質、ということですよね?

博士:おっしゃる通り気質みたいなものですね。共学出身の男性にも、男子校系男子はいます。

では、男子校系男子というのを簡単に説明してみます。彼らは女性を異世界の存在として見ています。だから、お姫さまのように大切に扱ったり、逆におもちゃのように遊んだりします。男子校系の男性は、女性の下着に強く興奮し、女性が「こうあるべきだ」というのにうるさいです。髪型とか、マナーとか、立ち居振る舞いとか、そういうのにうるさい。同時に男性自身がこうあるべきだということにもこだわります。彼らは、2回以下のデートで、付き合うかどうかを決められる。

一方で共学系男子、これは女性を異世界の存在ではなく「仲間」としてみているグループですが、彼らは、もう少し付き合うまでに時間をかける。何度もデートをして、まあ、適当な数字をいえば、6回くらいはデートをして、居心地の良さを感じ、話が合うことが分かってから、付き合い始めるでしょう。

朝井:ただ、相談をしている方は「何度も」と書かれているので、さすがに2回とかではないかと思います。かといって、共学系男子のリミットにあたる6回までいっているかどうかは微妙なところですね。

ここではいったん、6回以上、それこそ10回も20回もデートをしていると仮定して話を進めたいのですが、このように、あたかも恋人みたいになっているのに、一向に告白してこない男性というのもいますよね?

博士:います。では、ここからは、そのような「あたかも恋人みたいに仲良くなっているのに、告白してこない男性」について考えていきましょう。

告白してこない男は何を考えてるの?

朝井:そういう男性って、何なんですか? 鈍いんでしょうか? それが「デート」だと認識していないとか?

博士:鈍いほうが何かと得なので鈍いふりをするかもしれませんが、そういうことをする男性が鈍いということはありません。彼は、それがデートだと知っているし、相手の恋愛感情にも気づいています。

朝井:では、なぜこういうことをするんですか?

博士:可能性は2つあります。可能性の高い順から言えば、一つ目は、「その女性と付き合う気がない」というもの。

朝井:付き合う気もないのに、何度もデートをするって、時間の無駄じゃないですか。前回の博士の言葉によると、男性ってコストのかかることを嫌うんですよね? 時間もお金も労力も、あらゆるコストがかかっています。

博士:そう。でも、そのコストを超えるメリットがある。

朝井:というと。

博士:「付き合うことなく体の関係が持てる」というメリットです。性欲の強いセックス至上主義の男性(https://woman.mynavi.jp/article/160329-35/)にとっては、そのメリットのためなら、デートを何度もして、恋人のように過ごすことは大したコストと感じないはずです。

朝井:なるほど。

博士:この状態を女性の視点で考えると、「彼と恋人のようなデートをする。彼が自分に優しくしてくる。プレゼントをくれたり、楽しい話をしてくれる。でも、告白だけしてこない」って状況が続くということですよね。

朝井:はい。

博士:これがずっと続くと、ある頻度で「女性がその男性を大好きになり、女性が我慢できずに、付き合うことなく体の関係を持ってくる」ということが起こる。

朝井:起きますか?

博士:けっこう高頻度で起きます。だから、その方法を使って女性と付き合うことなく体の関係を持とうとする男性は少なくありません。

朝井:でも……女性がしびれを切らして「付き合おうよ」とか告白しちゃうこともありますよね? 体の関係を持つ前にしろ、後にしろ。

黙ったまま体の関係だけを持ち続けていたら、「私は、あなたの何なんですか?」と怒る人もいそう。

博士:そうなったら、その男性はがっかりするでしょうね。

「あ~あ、言っちゃったよ」と思うでしょう。そして「妹にしか見えないんだ」とか「友だちだと思っていた」と言ってその女性を振るでしょう。

朝井:出たー! 伝家の宝刀「妹にしか見えない」! 妹に見えていたのに、つまり親族に見えていたのに、体の関係持ったのかよ、とツッコミどころ満載のフレーズ!

博士:だから鈍いふりをしているのでしょう。女性が「私たちって、恋人みたいに仲いいよね」みたいな、付き合うことを促すセリフを言っても「そうだね~」と気づかないふりをする。相手の好意に気づかないなら、卑怯に見えない。

朝井:どこまでも卑怯ですね(苦笑)

博士:こうして言葉で説明するとかなり卑怯ですが、実際には、そこまで深くは考えていません。とにかく彼らは「好きにさせるあらゆることをしながら、告白だけしない」ということをしているのです。すると、高い頻度で「都合の良い女性」ができるのです。

朝井:でも、そういう煮え切らない男性と一緒の部屋に寝ても手を出してこない、なんて話も聞きます。体の関係を持ちたいなら、手を出すんじゃないですか?

博士:いえ、出しません。男性が自ら手を出したら責任が発生しますからね。これまでの努力が水の泡です。責任を取らずに体の関係を持ちたいんですよ。だから、そのような男性も、女性から体の関係を持ってくれば喜んで受け入れると思います。表面的には「しかたないな」的な顔をするかもしれませんが。

朝井:あくまでも罠を張って待つスタイルなんですね。ただ、このやり方ってよくある女性向けの「小悪魔テク」などと構造が似ている気がします。

博士:あ、なるほど。「相手に追いかけさせるようにする」という意味では似てますね。ただ、ゴールが違います。彼らには付き合う気がないんです。「小悪魔テク」のゴールは、付き合うことですよね?

ちなみに、もっと考えていない男性もいます。それは、「ちょっとでも気になる女性がいれば、手当たり次第に好きにさせようとする男性」です。

で、相手が自分を好きになってきたら、「あ、これは付き合う価値がないな」とか「これは体の関係を持つ価値がないな」と冷静に判断して、そのあと都合の良い関係にしたり、振ったり、距離を置いたりと、彼にとって適切な対処をします。

女性は体の関係よりも恋人らしいことをしたい!

朝井:男性って、本当に付き合うのが嫌なんですね。

博士:ええ。「多くの女性と体の関係を持ちたいけど、選ばれたごく一部の女性としか付き合いたくない」と思っている男性は多いでしょう。

また、付き合えない理由があることもあります。たとえば、自分に恋人や妻がいる男性は、恋人のように過ごすのに告白してきません。そして、自分に恋人や妻がいることをその女性には黙っている。

あるいは、ある一定の年齢以上の女性に対しては、付き合ったら、結婚の責任を背負うと考え、付き合うことを躊躇する男性はさらに増える。アラサー以降急に付き合うのが難しくなるのは、これが関係しています。

朝井:なるほど。それは感覚として分かります。女性自身がそう思ってなくても、社会的にアラサー女性と結婚は結び付けて考えられやすいですよね。
ところで、先ほど「彼がデートをたくさんするのに告白してこない理由」は二つあるとおっしゃってましたが、もう一つはなんでしょう?

博士:それは、相手と本気で付き合いたいと考えているのだけど、「告白する」と振られてしまうと思って言えない男性です。つまりは、傷つきたくないから告白できない男性。
朝井:ということは、一つ目の可能性の男性は、「体の関係は持ちたいけど、付き合う気のない、女性に告白してほしくない男性」で、二つ目は、「女性と付き合いたい。けれどその勇気がない男性」ということですね?

これ、全然違いますよね。この二つはどうやって見分ければいいんですか?

博士:実は、男性の「嫌い」は1種類しかないのですが、男性の好きは4つの種類に分類されます。そのことを知らなくては、この問題の本質を理解できません。

朝井:どういうことでしょう?

博士:しばらく我慢して聞いてほしいのですが、男性の好きを、好きから遠い距離の順番で言うと、

1.生理的に受け付けない。近づかれると嫌(嫌い)
2.好きにさせたい。でも体の関係は持ちたくない(好き)
3.体の関係を持ちたい。でも彼女にはしたくない(好き)
4.彼女にしたい、でも結婚はしたくない(好き)
5.結婚したいほど好き(好き)

この5つに分けることができます。

すべての男性は、女性をこの5つの距離に無意識に分類します。この女性はこの距離にいて欲しい、あの女性はあの距離いて欲しいと望むわけです。この5つの距離において、相手が「自分が望む距離より遠くにいると近づけたがり、自分が望む距離より近くにいると遠ざけたがります」。

朝井:なるほど。

博士:「何度もデートをしているのに、告白をしてこない」というのは、好きか嫌いかだけで考えると不可解ですが、5つの距離に分ければ簡単に理解できます。

たとえば、相談の女性が3番目の距離、つまり「体の関係を持ちたい。でも彼女にはしたくない」という距離にいる場合、体の関係を持っていないなら、彼が望む距離より遠いので、近づけようとします。

具体的にはデートに誘い、優しくし、特別扱いをし、価値観を合わせ、あたかも恋人のように振る舞います。そうして、女性に「体の関係を持ちたい」と思わせようとします。でも付き合いたくないので告白はしない。

この女性が告白をすれば、自分が望む距離より近いので振りますし、この女性が告白することなく体の関係を持とうとすれば、自分が望む距離なので受け入れます。ただ、自分の望む距離にいる女性に、男性は興味を失い、何もしなくなるでしょう。

朝井:じゃあ、その女性と付き合いたいけど勇気がない男性にとって、その女性は4番目とか5番目にいるのですよね?

博士:その場合、振られるのが怖いけど、付き合いたいわけです。
だから、女性がどんどん近づけば彼も近づきます。女性が告白すれば、男性はそれを受け入れるでしょう。

いや告白しなくても、彼に「この女性は僕のことを好きに違いない」と確信させれば、男性は勇気を持って告白するでしょう。

朝井:いつまでたっても相手が自分を好きだと確信できないくらい、勇気のない男性は?

博士:その男性は、勇気がないのではなく、3番目の距離にその女性がいるってことです。恋人のように過ごしているのに、半年たっても彼が何もしてこないなら、何らかの理由で彼はその女性と付き合う気がないのです。その男性とは離れましょう。

朝井:じゃあまとめると、10回、20回とデートを重ねるのが半年以上続いていて、なおかつ、自分の気持ちも彼にほぼ伝わっているのに告白してこないならば、身を引いたほうがいいということですね。

ちなみにですが、3番目の距離を4番目にしたり、4番目の距離を5番目にしたりはできますか?

博士:はい。そういう方法はあります。実際に多くの女性は、都合の良い女性だったのが本命になったり、最初は結婚してもらえなかったのに結婚をしたりしています。

朝井:なんだ! じゃあ望みはあるじゃないですか。ぜひ教えてください。

博士:ふふふ。これは時間の関係で、次の機会に。

朝井:いつもいつも先延ばしばかり!

【まとめ】
1)男子校系男子は女性と最大2回のデートで付き合えるかどうかを決め、共学系男子は6回くらいデートをしてから決める。
2)一部の男性は、女性と都合良い関係になるために、恋人同士のように振る舞いながら告白をしない。
3)一部の男性は、女性に振られる怖さから、告白ができない。
4)上記2の男性と、3の男性を区別するには、自分がどんどん彼に近づくこと。2の男性はそれでも告白をせず、3の 男性は勇気をだして告白をしてくる。
5)半年彼に近づいて告白してこなければ、彼は2の男性。

(構成:ぐっどうぃる博士、朝井麻由美)

次回の「彼の不可解な行動……これってどういうこと?」は、4/19(火)更新予定です。お楽しみに!

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※この記事は2016年04月12日に公開されたものです

ぐっどうぃる博士/恋愛カウンセラー・理学博士(生命科学)

自身の体験と生命科学の視点から確立した、独自の恋愛理論で、多くの女性たちの支持を集める。過去にカウンセリングした女性は延べ11000人以上。恋愛や結婚に悩む女性たちに答える日本最大級の恋愛サイト『恋愛ユニバーシティ(http://u-rennai.jp)』主催。 著書に『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)など。
http://u-rennai.jp/goodwill/

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朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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