出産後に復帰するなら……これだけは守っておくべきこととは?
先日、保育園不足の事情について、世間を騒がせたネットの書きこみがありましたね。その件については国にもっと頑張ってもらうとして、職場の居心地をよくするために、自分自身でできることってなんだろう? 出産しても今の仕事を続けたいなら、どうすれば働きやすい環境が作れるの? 働く女性に聞いてみました。
謙虚であれ
・「フォローしてもらう事が増えるかもしれないので下手に出る気持ちが大切」(31歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「急な早退などがあるため感謝の気持ちを忘れない」(30歳/通信/秘書・アシスタント職)
・「子供がいるからしょうがないでしょ! という態度をとらない」(32歳/その他/技術職)
ご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、なにとぞよろしくお願いします。そんな謙虚な気持ちが伝われば、相手だって悪い気持ちはしないはず。「しょうがない」は自分ではなく、相手に言わせた方がベターですよね。
困ったときには……
・「急な休みがでてくるので、抜けたら抜けたで誰か代わりの人が穴埋めできるような体制にしておく」(31歳/商社・卸/販売職・サービス系)
・「なんでも1人で抱えないで、子供が小さいうちは無理なもんは無理!」(32歳/学校・教育関連/その他)
・「自分ができることをあらかじめ伝えて、無理にたくさんのことを引き受けない。できると言っておいて後でできないと言うのは回りに迷惑がかかる」(25歳/情報・IT/事務系専門職)
せっかく復帰したんだし、今まで以上にバリバリ仕事ができるところを見せたい! という気持ちはわかるのですが、無理をすると続かないし、かえって周囲に迷惑をかけることも。子どもがいる人なりの働き方というものがあるはずです。
私の席を残しておいて!
・「産休に入る前に、戻ってくる意向が高らかにあることを伝えておき、自分がいない間迷惑をかけてしまうといことも申し訳なく思っていることを伝えつつ、戻る」(32歳/その他/営業職)
・「産休に入る前にまた帰ってくる前提で話す」(30歳/医療・福祉/事務系専門職)
相手にも心の準備が必要です。黙っておくより、細かく情報を出した方がお互いのため。産後に復帰するかどうかハッキリ決めていないけれど迷っているなら、その気持ちを伝えておけばいいかもしませんね。
先輩、教えて!
・「職場のママ友を作り、参考にする」(27歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「幼いお子様をお持ちの先輩社員に協力してもらって、色々味方についてもらう」(26歳/金融・証券/専門職)
職場に同じ境遇の先輩がいるなら、心強いですよね。先輩の良い部分を見習っているうちに、おのずと周囲の理解も得られるはず。きっと後輩たちにも、同じように受け継がれていくでしょう。
味方になってくれるかも?
・「出産後、1度は赤ちゃんと顔を見せにきてもいいと思う」(27歳/その他)
・「復職前に子供を連れて会社に挨拶に行く。子供の顔を知ってもらっておくと、子供の体調不良で休みやすい」(33歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)
顔も名前も知らない子より、一度でも会った子に対しては親近感がわくものですよね。名前まで覚えてもらえたら、なお他人ではいられない!? えっ、あの子が熱を出しちゃったの? かわいそうだから、早く帰ってあげて~! なんて、言ってもらえるかも。
逆に、産休明けの同僚を迎えるときはどのような気持ちになるでしょうか? あわせて聞いてみました。
おかえりなさい
・「戻ってきてくれてよかったよ! 待ってたよ! と声をかける」(28歳/医療・福祉/専門職)
・「休んでいた分の情報をまとめてあげる」(26歳/医療・福祉/専門職)
・「もし子供に何かあった時はすぐに頼って。仕事の代わりはいるけど、母親の代わりはいないんだから」(26歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
気づかいがありがたくて、泣けてきます。一人じゃないから頑張れる。支えてくれるのは家族だけじゃない! 職場の人たちの協力なしではとてもやっていけませんよね。
会社にいるのは友達ばかりではありません。いろいろな立場の人が、それぞれの立場から考えるから、たくさんの答えがあります。「一億総活躍社会じゃねーのかよ」なんて言わずに済むような、子育てママたちでも働きやすい環境がどんどん整っていくといいですよね。
(相羽亜季実/OFFICE-SANGA)
※『マイナビウーマン』にて2016年2月にWebアンケート。有効回答数409件(22~34歳の働く女性)
※画像はイメージです
※この記事は2016年04月06日に公開されたものです