お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【東京土産】黒糖と北海道小豆の優しいハーモニー! もっちり食感がくせになる「南蛮焼」

石部千晶/六識

編集部が厳選した、東京近郊で買える手土産をご紹介します。選ぶ側も、もらう側も、どちらも思わず笑顔になってしまうような逸品を集めました。

創業は明治6年、「御菓子司 中里」は140年以上にも渡って、地元住民を中心に愛され続けている、小さな老舗和菓子店。現在では駒込にある本店の他に、大丸東京店でもこの伝統の味をいただくことができる。

「南蛮焼」(4個入・1112円)は、昭和初期から受け継いだ製法で、職人の手によって一つひとつ丁寧に作り続けている人気商品。その人気は、看板商品の「揚最中」に並ぶほど。お土産でいただいた人がそのおいしさに感動し、次は自分が手土産として利用する……という人も多いそう。

一見、どら焼きのようにも見える南蛮焼だけれど、生地には卵を使っておらず、材料は小麦粉と黒蜜がメイン。じっくりと蒸し焼きにしてできた皮は、ふっくらもちもちで、持ってみるとずっしりした重みが感じられる。黒糖のコク深さとほのかな甘み、噛むたびにまったりまろやかになる不思議な食感は、どこか懐かしい感じがして優しい味わいだ。そして、中に挟まれた北海道産小豆は、さっぱり上品な甘さで、生地とのバランスが絶妙。どっしりしているけれど、想像以上にペロリと食べられてしまうだろう。

素朴で上質な和菓子は、目上の人への贈り物にもぴったり。日本茶はもちろん、コーヒーとも相性抜群。温かい飲み物と一緒に、伝統の味をゆったりと味わって。

御菓子司 中里
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 地階
電話番号 03-3212-8011(大丸東京店代表)

(文:石部千晶、撮影:瀬尾直道)

※この記事は2016年04月04日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

この著者の記事一覧 

SHARE