75.7%の企業が人材不足を実感。女性活躍推進は中小企業の約4割は「特に何も実施せず」
マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、2015年に中途採用を行った全国の企業を対象とした「マイナビ転職 2015年 中途採用状況調査」を公表した。回答社数は652社。
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人材の不足感を聞いたところ、「不足している」と回答した企業は75.7%と前年比2.2ポイント増となり、2012年の調査開始依頼、最多の結果となった。
企業が中途採用を実施した理由を聞くと、最も多かったのは「経営状態の好転・既存事業の拡大」43.1%だった。次いで、「組織の存続と強化(活性化)」42.0%、「年齢など人員構成の適正化」31.4%となった。2012年以降「退職者の増加」は年々減少しているが、「年齢など人員構成の適正化」「労働時間短縮への対応」は増加しており、中途採用では人材流出による穴埋め採用という状況から、労働環境の改善・整備といった面へシフトしている傾向が読み取れる。
また、経験者採用の選考基準は「前年並み」が68.4%で最多。一方で「前年より厳しくした」は減少傾向となり、採用条件を緩和しても人材を確保する必要に迫られた売り手市場の実態がうかがえる。
女性の活躍推進に向けての施策は、「特に何も実施していない」が41.6%で最多となった。これは調査対象企業の約8割が従業員300人未満であることが影響していると考えられる。中小企業においては女性活躍推進の必要性を感じつつも、具体的な施策には至っていないことがわかる。実施している施策では「時短・時差勤務」が27.5%で最多、次いで「女性採用比率の拡大」18.9%となった。
(フォルサ)
※この記事は2016年03月25日に公開されたものです