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【女の嘆き】上から目線の男性にばかりハマってしまう……こんな恋愛癖は治せますか?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
男性と付き合って別れるパターンがいつも同じです。最初は、冷静に話を聞いてくれて決断力があって、「頼もしくて尊敬できる人」という印象があって交際がはじまります。でも、付き合いが長くなってくると、彼から説教をされることが増え、それを私が理解できないときに冷たく突き放されることが増え、私が傷ついてしまうのです。そんな悩みを、別の男性に相談するうちに恋愛に発展し、乗り換える形で新しい交際がはじまります。でも、結局同じ結末になるのです。男性って、どうして上から目線で説教したがるのでしょう。それに、どうして無責任に冷たいことを言うのでしょう。こんなことでは結婚相手が見つかりそうにありません。

冷静さと情にほだされない厳しさは、コインの裏表のような関係です。また、決断力があることと優先順位の低いものを切り捨てる冷酷さも、また背中合わせの関係です。好きになった彼が持ち合わせている性質は、ある程度一貫しているのでしょうけれど、それが長所として感じられるときと、短所として感じられるときがあるのではないでしょうか。

また、男性がすべて上から目線で説教好きで、無責任に冷たいことを言い放つわけではありません。ほかでもない自分自身の性質が磁石のように作用し、そのような性質を持った男性を好んで引き寄せているという側面もあります。この場合の磁石は、「助けてほしい、教えてほしい、守ってほしい、代わりにやってほしい」という相手に庇護を求める気持ちだと言えるかもしれません。

恋愛であれば、次の人を見つけて乗り換えるというパターンでもかまいませんが、結婚を望むのであれば、自分の恋愛パターンを意識して変えていくことも必要な場合があります。では、このような恋愛パターンを変えていくにはどうすればいいのでしょうか。

女の嘆きの処方箋

その1 役割を固定しないでフレキシブルに

自分の代わりに交渉してくれる彼、目から鱗のアドバイスをくれる彼、リーダーシップをとって引っ張ってくれる彼、情報通の彼というのは、とても頼りになります。そして、彼らも役に立つことを喜びとしていることも多いもの。しかし彼らも、長く付き合うパートナーに対してまで、永遠に放っておけない甘えん坊タイプを求めているとは限りません。一見しっかり者の彼でも、誰かに弱音を吐きたいときもあれば助言を仰ぎたいときもあるはず。一方が頼るばかり、甘えるばかりではなく、お互いの状況に沿って柔軟に役割を変えていくことができれば、関係は長持ちするのではないでしょうか。下記に、相手に寄りかかりたい気持ちをちょっとだけ引き戻す自律的な考え方の例を挙げてみましょう。

(例)
「あ~、面倒な書類や手続きは苦手。また、彼にやってもらえばいいか」
⇒「彼の時間は彼のもの。そこに私の用事を割り込ませるんだから、丸投げは失礼かな。ひと通り目を通して内容を把握してから、わからないところだけ解説してもらおう」

「パソコンを新調したけど設定が難しそう。そうだ、彼にやってもらおう」
⇒「ちょっと待って。パソコンを触ったことがない人でも設定できるように、説明書やカスタマーサポートがあるのよね。まずは自分でやってみようかな」

その2 交渉をする、境界線を引く

自律的な考え方や行動を取り入れて、対等な立場を築いていく方法以外にも、彼の支配的なところが強く出た場合の対処法も考えておきましょう。本当は、彼に上から目線で説教されて嫌な気分なのに、「うん、うん、そうね」と聞いているふりをしてしまったり、突き放された感じがして傷ついたのに、なんでもないふりをしてしまったりすると、相手はそのやり方で間違っていないのだと思い、次も同じように振る舞うことがあります。嫌だと思うことや疑問に思ったことは我慢しすぎず、そして悪気なく伝え返してみましょう。

(例)
<説教されて嫌な気分になったときの切り上げ方>

・「今日は聞いてもらいたいだけだったの。あなたの言うことはもっともだけど、ちょっと混乱しちゃったからひとりになって整理するね」

・「私の問題なのにいろいろ考えてくれてありがとう。あとは自分で考えて決めるね」

この場合は、「なんて上から目線のわからずやなんだろう!」と、彼を非難したい気持ちを脇において、相手に寄りかかりすぎた自分のことも反省するのがポイントです。

(例)
<急に突き放されて傷ついたときの気持ちの伝え方>

・「そんな冷たい言い方をされると、見捨てられたような感じがしてショックだなあ」

・「そんな態度をとられると、次にあなたに話しかけるのが怖くなるよ」

この場合は、相手を映し返す鏡になるつもりでやってみましょう。「こんなふうに感じる人もいることを知ってほしい」という気持ちで伝えると、相手も受け取りやすいでしょう。

感情や責任の上での境界線を引いたり、本当の気持ちを伝えたりすることで相手が攻撃的になるようなら、食い下がって言い募ったり、感情的になったりせずにその場を離れましょう。自分に依存しきっていると思っていた相手が堂々と意見を言ったり、自由意志で行動したりする様子を見て、不安のあまり怒り出すタイプの男性もいます。頭を冷やして話し合える相手なら根気よく調整を繰り返して、お互いに心地よい距離感を生み出していけばOK。ただ単に女性を支配したいだけの男性だと感じるなら、別れを考えることも必要でしょう。

※画像はイメージです

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2016年03月21日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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