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実態調査! 現在の職場は女性が働きやすい環境だと思う? 「思わない:30.8%」

森川ほしの/OFFICE-SANGA

結婚しても出産しても、男性と同様に仕事を続ける女性が増えている時代。女性活用を進めることは社会全体の大きなテーマのひとつとなっていますが、実際のところ「女性が働きやすい環境」とは、どんなものなのでしょうか? そもそも、現在の職場について、働く女性たちはどう感じているのか? 実情を聞いてみました。

Q.現在の職場は、女性が働きやすい環境だと思いますか?
思う……283人(69.2%)
思わない……126人(30.8%)

「女性が働きやすい職場かどうか」について、もっと不満を抱えている女性が多いのかと思っていましたが……。「環境が良い」と感じている働く女性が多いようで、少し安心しました。それでは、それぞれの回答について、詳しく理由を見ていきましょう。

女性が働きやすい環境とは?

■「女性が働くこと」についての理解がある!

・「女性が中心の職場で、子育て中も働きやすい」(30歳/生保・損保/営業職)

・「女性が多いので、女性ならではの悩みも相談し合える」(33歳/その他/販売職・サービス系)

・「男性が多いが女性を大事にしてくれるし、制度もしっかりしている」(33歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

「女性が働くということ」について、理解を示す企業が増えてきました。女性中心の職場だけではなく、男性中心の職場でも、きちんと理解しようとしてくれるなら、結婚・出産・育児などについても相談しやすいですね。

■きちんと制度が整っているから安心

・「保育園なので、妊娠や産休などについても言いやすい」(26歳/医療・福祉/専門職)

・「結婚して出産しても、育児休暇が十分に取得でき、復帰してからも時短で働けるから」(27歳/金融・証券)

・「産休・育休も普通に取れるし、育休明けで、時短で働ける制度も整っていて利用している人も多い」(32歳/その他)

産休・育休の制度があっても、なんとなく社内は取得できない空気で……という話もよく耳にします。まずは「制度が整っている」こと、そして「その制度を利用している人がいる」ことが、「女性が働きやすい環境」の条件と言えそうですね。

■男も女も関係なし!

・「女性も男性と同様に、仕事ができれば評価され、出世もできるため」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「資格手当が多く、男性優位ということがないから」(30歳/通信/秘書・アシスタント職)

・「ガッツがあれば、男女関係なく働けると思うので」(30歳/その他/販売職・サービス系)

男でも女でも、仕事をすれば正当に評価してもらえる。これも「女性が働きやすい環境」の条件のひとつ。高い評価を受けて出世している女性が同じ職場にいれば、「自分にも可能性がある!」とヤル気にもつながりそうです。

まだまだ「女性が働きやすい環境」とは言えない!

■結婚・出産後の仕事が不安!

・「子どもを産んだら、もう仕事に復帰することが難しい環境だと思う」(31歳/通信/販売職・サービス系)

・「勤務時間が不規則で、結婚・出産は考えられない。時短勤務も難しそう」(34歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

・「まだまだ、子どもがいたりして病気で休むとか、早く帰るとなると、まわりの視線が痛い」(32歳/医療・福祉/専門職)

一方、こちらは現在の職場が「女性の働きやすい環境ではない」と回答した女性たちのご意見。やはり、結婚・出産・育児のための制度が確立されていない、理解が得られないというのが大きな理由となっているようです。

■女性は何かとやりづらい……

・「女性ばかりでゴタゴタしていて働きにくい」(25歳/その他/販売職・サービス系)

・「女性の絶対数が少ないため、同僚というより女性として見られがち」(30歳/情報・IT/技術職)

・「女性は長年働いても、役職がついていない」(34歳/その他/事務系専門職)

たとえば仕事がまったくデキないとか、理由があるのならわかりますが、そうでないのなら、これは「女性だから」ということ。これだけ「女性活用!」と言われている世の中で、性別で出世が左右されるなんて……。かなり古い体質の会社なのでは? と感じてしまいます。

女性が社会で活躍するためには、女性自身の頑張りはもちろん、男性や企業、社会の協力も必要です。制度が整っていても、その制度をきちんと活用できなくては意味がありません。今回のアンケートでは、7割近い女性が「働きやすい」と感じているということがわかりました。それだけ「働く女性」に対する理解が、深まってきたということなのかもしれませんね。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2016年2月にWebアンケート。有効回答数409件(22~34歳の働く女性)
※画像はイメージです

※この記事は2016年03月10日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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