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洗顔は一日何回が正解? 意外と知らない、正しい洗顔のススメ

石部千晶/六識

吉田貴子

朝サッパリするためだけでなく、夜、汚れを落とすために顔を洗うのは欠かせないもの。でも、洗顔の仕方って、人によってちがいますよね。そこで今回は、洗顔の頻度や方法について、働く女性たちにアンケート調査。また、正しい洗顔方法について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

Q. 「洗顔」を毎日しますか?

まずは、洗顔を毎日しているかどうかを聞いてみたところ、9割以上の人が毎日洗顔をするという結果に。では、具体的な洗顔方法は?

<洗顔の頻度は?>

■朝と夜の2回洗わないとスッキリしません!

・「朝は顔がベトついているし、夜は化粧を落としたい」(33歳/その他/クリエイティブ職)
・「昔からその頻度だったので、ほかの頻度なんて想像したこともなかった」(28歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

朝は寝ている間に出た皮脂を落とすため、夜はメイクと一緒に1日の汚れを落とすために2度洗うという意見が多くみられました。

■夜だけ化粧と一緒に洗い流します!

・「朝は必要以上に皮脂が落ちてしまう気がして、夜の1回だけ念入りに行う」(32歳/食品・飲料/技術職)
・「朝は洗顔までする時間がなく、メイク落としをかねて夜だけしている」(23歳/情報・IT/技術職)

夜だけ派は、「面倒」、「時間がない」という人が比較的多いよう。「皮脂を落としすぎないように朝は水洗いだけのほうがいい」という意見も聞いたことがありますが、どちらが正しいのでしょうか?

■朝だけで十分!

・「顔が引き締まるから」(27歳/医療・福祉/専門職)
・「朝にしっかり洗顔」(32歳/小売店/販売職・サービス系)

「朝のみ洗顔」という人は、目を覚ますため朝はしっかり洗って、夜はクレンジングのみでOKという意見のようです。化粧や1日の汚れがクレンジングだけで落ちているのか気になります。

<どうやって洗顔している?>

■しっかり泡立ててやさしく洗う

・「固形タイプのはちみつ洗顔石けんを泡立て、泡で洗うような感じで洗顔する」(31歳/金融・証券/事務系専門職)
・「固形タイプの石けんを泡立てネットで泡立てて洗顔。クルクルやさしく、リフトアップマッサージをかねつつ洗う」(34歳/医療・福祉/専門職)

しっかりと泡立てたもこもこの泡でやさしく洗うのを心がけている人が多いようですね。たしかに、ゴシゴシ洗うと肌に負担がかかる、というのはよく聞きますし、「やさしく」というのは意識しておいたほうがよさそう。

■泡で出てくるタイプで楽々洗顔

・「泡で出てくるタイプ。泡立てる手間が省け、ちゃんとした泡で洗顔できるから」(31歳/その他/事務系専門職)
・「泡で出てくる洗顔フォーム。楽だし、やさしく洗えるので」(29歳/建設・土木/事務系専門職)

忙しい働く女性の味方になっているのが、泡で出てくるタイプの洗顔料。特に朝の時間がないときに、ワンプッシュで泡が出てきてくれるのは助かりますよね。

■洗顔ブラシでしっかり汚れをかき出す

・「チューブタイプの洗顔料を泡立てネットを使って泡立てて、洗顔ブラシを使って洗顔する」(28歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「朝はミルククレンジングで洗い、夜はクリームタイプの洗顔料を泡立てて使っている。洗顔ブラシを使用することもある」(34歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

中には、洗顔ブラシを使用しているという人も。しっかりと汚れが落ちそうな気がしますが、力加減には気をつけたほうがいいかも?

<皮膚科医に聞く、正しい「洗顔」のススメ>

世の女性たちが行っている洗顔方法は、人によってちがいがあることがわかりました。ここで、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に正しい洗顔の頻度・洗顔の仕方を教えてもらいました。

◆洗顔は、朝晩2回行うのがベスト

吉田先生「洗顔には、“皮膚を健やかに美しく保ち、その生理機能を活発にする”という目的があります。UVクリームやファンデーションを毎日使用している女性は、洗顔料を使って洗ったほうがいいでしょう。また、皮脂を適切に落とすため、朝晩の2回行うことをオススメします。ただ、皮脂を落としすぎてしまうのにも注意。夜はTゾーンを中心にしっかり洗う、朝は軽めに洗うなど、強弱をつけて洗うのがいいと思います」

◆たくさんの泡で洗顔することを心がけて

吉田先生「洗顔の基本は“手の平を顔の皮膚から少し浮かせ、円を描くように動かす”ことです。手と肌の間にスペースをあけて手の平を動かすことにより、泡がスポンジのような効果を発揮し、その圧力で汚れをやさしく浮かせて落とすことができます。頬は大きめ、小鼻のわきは小さめ、といった感じで、部分ごとに円の大きさを変えることで、よりていねいに汚れを落とすことができますよ。この基本の洗い方をするためにも、たくさんの泡で洗うことを心がけて。

また、洗い流すときの温度はぬるま湯がオススメ。冷水だと、汚れはもちろん洗顔料自体も落ちにくく、高温だと油分が過剰に落ち過ぎてしまいます。自分に合った正しい洗顔方法を続けて、美しい肌を保てるようにしましょう」

<さいごに>

洗顔は、朝と夜の2回行うのがベター。ただし、吉田先生によると「毎回しっかり洗うと、肌に必要な油分まで洗い落としてしまう」こともあるようなので、自分の肌の状態に合わせ、強弱をつけて洗顔することを心がけて。これまで「なんとなく洗顔」をしていた方は、基本の「たくさんの泡で円を描くようにやさしく洗い、ぬるま湯ですすぐ」ことを意識しつつ、自分の洗顔方法を見直してみてはいかがでしょうか?

監修:吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわる様々な悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材・文:石部千晶/六識)

※この記事は2016年02月29日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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吉田貴子

皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

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