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生理不順の治療にも! 知っておきたい「ピル」の処方と副作用

有江 さとみ/ナナネール!

福山 千代子

「ピル」といえば、避妊するための薬というイメージが強い人も多いかもしれませんが、婦人科では、生理不順の治療にも使われています。しかし、ピルに抵抗を感じる、副作用が気になるという人も少なくありませんよね。そこで、ピルにまつわる不安や疑問を、アヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先生に聞いてみました。

Q.生理不順などの治療に使われる「ピル」って抵抗ある?

約7割の女性が「ある」と回答。やはり、不安を感じる女性は多いようですね。では、それぞれを選んだ女性たちの本音を見ていきましょう。

◆ある

・「副作用などが気になり、薬自体に抵抗があるから」(29歳/情報・IT/技術職)
・「妊娠しづらくなるのではと不安になるため」(28歳/自動車関連/営業職)
・「ピルを飲むと太るって聞いたことがあるから」(32歳/建設・土木/事務系専門職)

薬に抵抗がある人から、副作用や将来の妊娠への影響などが気になるという女性も。たしかに、よくわからないと不安のほうが大きくなりますよね。

◆ない

・「いま実際飲んでいる。飲んでから生理痛も楽になったし規則的に生理も来るのでよかったと思う」(34歳/医療・福祉/専門職)
・「旅行時に生理日をずらすために使ったが大丈夫だった」(31歳/金融・証券/事務系専門職)

ピルを上手に活用し、自分の体やスケジュールを上手にコントロールしているという人も、少数ですがいるようです。

生理不順の改善策は何をしている?

では、生理不順を改善するために、ピル以外で日ごろからやっていることや気をつけていることとは?

・「食生活を正しく、規則正しい生活を送る。タバコを吸わない」(25歳/医療・福祉/専門職)
・「ストレスに左右されやすいので、ストレス解消法を身につけること」(32歳/医療・福祉/専門職)
・「基礎体温をはかる」(30歳/学校・教育関連/事務系専門職)

みなさん、それぞれ独自の改善策をお持ちのようです。原因がわからないときは、お医者さんに相談するのがいいですね。

ピルの処方と副作用について

今回は、アヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先生に、ピルの処方や副作用について教えてもらいました。

◆生理不順の治療法はピルが一般的?  日常での対処法は?

福山先生「生理不順の治療法はさまざまあり、患者さんの体の状態に合わせて適切な処方を行っています。ピルは、生理不順で、避妊も一緒に行いたい方に処方するケースがあります。妊娠を希望している方にピルは処方できませんので、ホルモン治療など、その方にあった治療を行います。原因に合わせて診療を行っているので、なんでも相談してください。また、日常生活での対処法ならば、季節問わず体を冷やさないように温かい飲み物や食べ物を食べるようにする。リラックスのために、エッセンシャルオイルを入浴やマッサージで使うのもいいですね」

◆ピルの副作用は大丈夫?

福山先生「むくみ、胸の張り、吐き気、頭痛などの症状が出ることがあります。しかし全員がなるわけではなく、飲みはじめに起こる場合がほとんど。服用開始から3カ月以内には大部分がおさまるので、まずは3カ月間継続してみましょう。それ以降も症状が改善されなかったり、強い痛みを伴う足のむくみ、激しい頭痛、手足のしびれ、息苦しさなどがある場合は、血栓症の可能性もあるので病院を受診してください」

まとめ

生理不順で悩むとき、なかなか状況が改善されないなら思い切って医師に相談を。自分の体と向き合い、うまく付き合っていくきっかけになるはずですよ。

(取材協力:福山千代子、文:有江 さとみ/ナナネール!)

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年1月20日~1月25日
調査人数:108人(22歳~34歳の女性)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年02月24日に公開されたものです

有江 さとみ/ナナネール!

編集プロダクション「ナナネール!」所属ライター。大学在学中に関東カープファンをつなぐフリーペーパー「Capital」の制作に携わる大の野球好き。現在はビューティー、ヘルスケアを中心に雑誌「CanCam」「Ranzuki」WEB「美的.com <http://xn--hxyt6q.com/>」「@cosme」「KADOKAWA魔法のiらんど」他を担当、特にティーンの流行に敏感。会報誌、カタログ、広告、Web動画なども制作している。薬事法を守りながらピン! とくる表現が得意。

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福山 千代子

日本産科婦人科学会専門医。アヴェニューウィメンズクリニック院長。金沢医科大卒。女性ホルモンに影響されさまざまな不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援している。

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