お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【女の嘆き】同棲している彼が仕事のストレスでイライラ……私はどうすればいいの?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
交際して約1年になる彼がいます。お互いに家はあるのですが、半同棲のような状態で一緒にいます。最近、彼は仕事でストレスがあるようで、やたらとイライラしています。今までは、仕事が忙しいときは自分の家に帰ることが多かった彼ですが、今回は自宅に籠るわけでもなく私の家に帰ってきます。彼が落ち込んでいても何をしてあげたらいいのかわからないし、かといって自分だけ遊びに行くのも気が引けます。「もしかして、結婚したら、どちらかが不調のときはこんな感じなの?」と、はじめて現実的に結婚生活を考えてしまいました。

結論から言うと、2人のバイオリズムがちがってもいいのではないでしょうか。恋のはじまりのころは、2人が同じ幸福な気分を味わうことや、一緒に悩んで励まし合うことで一体感を得ることもあったかもしれませんが、彼が飾らないありのままの姿を見せはじめたということは、2人の関係の進展を示しているとも言えます。もちろん、ここで別れる2人もいることでしょうが、関係が深まるチャンスととらえて気を楽にして乗り切るのもひとつの手です。

基本的に、悩みを持つ人を本当の意味で助けられるのは、その本人だけ。まわりの人は、話を聞くことや多少の手助けはできても、悩みそのものを取り除くことはできません。そして、本人の成長のために必要な悩みというものもあります。そう思うと、必要以上に「何かしなくては」とプレッシャーを感じることもなくなるのでは? 下記に、悩ましい彼と気長に付き合っていくためのコツをお伝えします。

女の嘆きの処方箋

その1 彼のタイプによって、接し方を工夫する

<もともと感情の表現やコントロールが得意ではない彼の場合>
彼の調子の悪いときばっかり献身的に世話をすると、「弱っているときだけ、関心を持ってもらえる」という妙なパターンができあがってしまいます。彼が気分の浮き沈みが激しいタイプなら特に、弱っていても弱っていなくても、態度をあまり変えないことが大事です。弱っていてもかばいすぎない、調子がよくてもほめすぎない、つまり「どんなあなたでも、OKですよ」という態度を貫くことです。そうやって、彼があなたの反応に頼らず、自分で感情のコントロールができるようになってくれるのを待ちましょう。

<ふだんは感情のコントロールが得意で、あまり深く悩まない彼の場合>
普段から自分で感情のコントロールができるタイプの人が、まわりにもわかるように落ち込むのはよほどのこと。こういうタイプの彼なら、一度じっくり話を聞いてみるのもいいかも。このタイプの彼は、たとえ話しているときはネガティブに見えても、話しながら考えを整理して、一晩眠ったら次の手が浮かんでいたりするもの。彼の味方である態度を示しながら、アドバイスは控えめに、とことん話を聞いてみてはいかがでしょうか。

悩ましい人の話を聞くのは簡単なことではありませんので、どうしても彼の気分に左右されて自分まで落ち込んでしまいそうなときは、彼に遠慮せず気分転換をしてください。友だちと遊びに行く、実家に帰る、趣味の時間を持つ、マッサージやヨガで自分をケアする時間を持つなど、自分の心が心地よくなるようなことをしながら、気長に彼と付き合いましょう。

その2 必要な苦しみは尊重する

心やさしい人は、誰かが悩んでいると、「助けてあげなくては、元気にしてあげなくては」と思うもの。人を気遣い、ケアできる心はすばらしいものですが、人には必要な苦しみもあるということを頭の片隅に置いておきましょう。

たとえば、男性の場合、勢いと体力にまかせて仕事ができる時代を経て、30代~40代は不遇の時代もあります。これまでがむしゃらに働いてきた人が不遇の時代を迎えて、「自分のためだけに働くのは限度がある」と感じることもあるようです。そのような変化を体感してはじめて家族を持つことを考えたり、子どもがほしいと思うようになったりする人もいるのです。

また、男性の内面には男性的な部分だけではなく女性的な部分もあるのですが(女性の内面にも、女性性だけではなく男性性があります)、仕事上でも女性性を発揮しないと乗り切れない局面が出てきます。たとえば部下の育成や、部署間や会社間の調整などは、多分に女性性を求められることのひとつ。こういった、いままでにない新しい能力を発揮することを求められている場合にも、精神的に苦しい時期をともないます。表面的には、上司や部下の愚痴が聞かれても、内面ではとても大きな変化が起こっている可能性があるのです。そのような場合は、彼女が「私のせいかしら、私の何がいけないのかしら」などと思う必要はまったくないのです。ただ、なにかが生まれ出ようとしていることを信じて、彼を見守りながら一緒にいることで十分だと思います。

※画像はイメージです

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2016年01月21日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

この著者の記事一覧 

SHARE