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【女の嘆き】嫁姑バトルに苦しむ女友だちの話が重すぎる! 親友の愚痴話から身を守る方法とは?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
大学時代からずっと親友だった女友だちが、結婚してご主人のお母さんと同居することになりました。ご主人は、シングルマザー家庭のひとり息子。お姑さんと旦那さんの絆は固く、親友はなにかと疎外されているように感じるそう。最近の彼女の話題は、ご主人に対する不満とお姑さんの悪口ばかり。実は私、今の彼と結婚する予定なのですが、親友の壮絶なネガティブエネルギーを浴びながら結婚生活の現実を見せつけられたせいか、早くもマリッジブルーのような症状に! このままでは、私まで幸せを逃しそうで焦っています。

心にやりきれない思いを抱えている人は、次から次へとわいてくるネガティブな感情の荒波に飲み込まれまいとして、藁をもつかむ思いで自分の訴えを聞いてくれる人にしがみつきます。そんなとき、親身に聞いてくれる人がいると、自分にも味方がいることに勇気づけられ、つかの間の安らぎを得られるのです。黙って話を聞くことで相手の荒れた心の回復を一時的に手助けできると思えば、それはそれで意味あること。ただ、愚痴や秘密というのは、打ち明けた本人は多少スッキリしますが、打ち明けられた側には新たな葛藤が生まれるもの。一方的に人間の嫌な側面を見せつけられるわけですから、人間不信になったり、あらぬ不安が掻き立てられたりして精神的に疲労してしまいます。強い感情は伝染しやすいので、自分の心身に余裕がないときに愚痴に付き合うのはやめましょう。そこで、愚痴を聞くこと以外の心理的なサポート方法を模索してみました。

女の嘆きの処方箋

その1 ポジティブで愛にあふれたメッセージを発信する

強い感情は伝染しやすいと述べましたが、それはポジティブな感情にも言えること。ネガティブな会話に変化を起こしたいと思ったら、一緒に沈鬱な気分になるのをやめて、自分から発信するメッセージにはふんだんに愛を託してしまいましょう。

<愛にあふれたメッセージの例>

(例1) 友人の素晴らしい面を言葉にして伝える
その昔、彼女にしてもらってうれしかったことや、彼女の人柄や能力の素晴らしさに惚れた瞬間のことを手紙やカードにしたためて、「また心穏やかな日がくることを祈っている」「あなたならきっと乗り越えられる」なとの言葉を贈ると、なだめたり慰めたりすることより力強いパワーを持つ“勇気づけ”になります。

(例2)友人のもともとの性質に理解を示してねぎらう
今はどうしてもネガティブなことしか口にできない彼女に、「我慢強くて良識的なあなたが、これだけ毒を吐くんだもの。相当つらいんだよね」などとねぎらいの言葉をかける。直に会って話すと時間も区切りにくい上に、友人も、ひとたび出してしまった感情に歯止めをかけるのはむずかしいので、やはりメールや手紙がベター。メールや手紙だと、相手主導ではなく自分主導でコミュニケーションをコントロールしやすいのでオススメです。

(例3)友人が自分らしさを取り戻せるような贈り物をする
困っている友人を自分が助けてあげなくてはならないと思い詰めてしまうと、ネガティブの渦の中に巻き込まれやすくなります。渦からは少し離れたところで、あくまでも渦の中から抜け出してくるのは彼女の仕事だという意識を保ちましょう。友人が好きそうな映画や美術館のチケットや絵本、素敵な小物などをプレゼントし、「あなたは、あなたのままでいて」という無条件の存在肯定のメッセージを込めましょう。

そもそも、人を恨んだり呪ったりしているときの自分の姿を大好きだという人はいないはず。人を呪詛する姿が、ほかの人にどんなふうに見えているか、理性ではわかっていても、心の中に渦巻く感情の力にはかないません。そんなとき、なかなか気持ちが切り替えられない悩める人にとって、自分の純粋な心ややさしさを思い出させてくれる友人はありがたいもの。24時間、いつでもスタンバイして愚痴を聞くことは難しいけれど、「あなたの幸せを心から願っている。あなたのことを大切に思っている」という想いを伝えることなら、いつでも何度でもできそうですね。

その2 自分自身を幸せな状態に保つことが、何よりも優先事項

幸せになるのに遠慮はいりません。「結婚して苦労している友人の愚痴も聞けずに、自分だけ浮かれた新婚生活は送れない」とか、「どうせ結婚しても苦労ばっかりなら、結婚なんてしないほうがいい」なんて思わないでください。結婚生活で起こる問題は、縁あって一緒になった2人が、これまでの人生ではまだ発揮されていない力を総動員して一緒に解決していくもの。いくつもの試練を経て、縁はゆるぎない絆になるのです。自分がしっかりと幸せを感じていれば、より深い慈悲の心で他者を受け入れることもできます。迷ったときは、まず自分自身が幸せな状態を保てるように動いてみてください!

※画像は本文と関係ありません

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2015年11月23日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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