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お葬式でハイヒールって、ひんしゅく! マナーを知らずに恥をかいてしまった体験談9

森川ほしの/OFFICE-SANGA

どんな場所や場面でも、大人女子にふさわしい振る舞いができるように、最低限のマナーは身に着けておきたい……。とはいえ、誰だって知らないマナーの一つや二つ、ありますよね。そこで働く女性に、「マナーを知らずに恥をかいてしまった体験」を教えてもらいました。マナー講師・平松幹夫先生のアドバイスと一緒に紹介していきたいと思います。

結婚式のファッションは難しい!

・「結婚式ではショップバッグを使うのはマナー違反らしいけど、使ってしまい恥をかいた」(27歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
・「結婚式にオープントゥで行ってしまった」(33歳/小売店/販売職・サービス系)
・「結婚式に黒タイツを履いて行ってしまった」(32歳/不動産/専門職)

結婚式に招待されたときの服選びって、本当に悩みますよね。何かポイントはあるのでしょうか?

「服装のマナーは時代とともに変化しますし、結婚式の雰囲気などによっても異なるでしょう。そのため、要は着る人がどのように相手のことを思っているかがポイント。『フォーマルな服装』の目的は、思いやりや敬意を表すことです。また、ファッションは自分のためであると同時に、会場の雰囲気を高めるためのものでもあるということを念頭に置いて選ぶと良いでしょう」(平松先生)

最近は「オープントゥの靴や黒タイツもOKでは?」という風潮もあります。しかし、結婚式は新郎・新婦や親族にとっての大切な場。暗い印象になってしまう黒タイツは避ける、つま先がしっかり隠れるパンプスを選ぶなど、思いやりと敬意を込めたファッションを心がけたいですね。

弔事のマナーがさっぱりわからない!

・「お葬式でお焼香の仕方がわからず、恥をかいてしまった」(30歳/医療・福祉/専門職)
・「お葬式でハイヒール」(32歳/その他)
・「三回忌にお金を包んだが、のしを間違えた」(33歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

香典袋の表書きや水引の使いわけがイマイチわからない……という人は多いようです。かく言う筆者も、正確に覚えているかと聞かれたら、ハッキリ言って自信なし。平松先生に解説していただきました。

「仏式の葬儀では、黒・白・銀の結びきりの水引を使用し、表書きは『御霊前』や『御香典』が一般的ですね。神式の葬儀なら、水引は仏式葬儀と同じですが、表書きは『御玉串料』とします。また、仏式の法要では、表書きは『御供え』が一般的。水引は、黒・白・銀のほか、黄色なども使用します」(平松先生)

ちなみに、表書きの下の部分には、自分の名前をフルネームで記入するとのこと。省略して名字だけ……なんてミスをしないように注意しましょう。

食事の席で……

・「フランス料理でスプーンなどを使う順番を間違えた」(23歳/医療・福祉/専門職)
・「ホテルのレストランで、席を外す際、ナプキンの置き方がわからなかった」(24歳/その他/事務系専門職)
・「上座、下座を知らずにズカズカと上座に座っていたら、注意されたこと。まったく知らなかったので恥ずかしかった」(24歳/食品・飲料/専門職)

フレンチのフルコースでは、テーブルに数種類のナイフやフォーク、スプーンが並びます。そのため、使い方に迷いそうですが「外側から順番に使う」という基本さえ、覚えておけば大丈夫。しかし、注意が必要なテーブルマナーは、これだけではないようです。

「フォークを使って食べものを口に運ぶときは、フォークを口に持っていくのがポイント。口をフォークに近づける食べ方は避けましょう。また、ナイフをちょっとお皿に置きたいとき、刃先がほかの人の方へ向かないように注意してください。ナイフの刃先を相手に向けることは『挑発』を意味し、大変失礼になります」(平松先生)

ナイフを置くときは、刃先を自分の方へ向けること。また、ナプキンは「そろそろ料理が運ばれてくる」というタイミングで広げ、二つ折りにして膝にかけるのが基本的なマナー。中座するときは、軽くたたんで椅子の上に置くと良いそうです。

今回は結婚式、弔事、レストランなどでの食事についてのマナーに触れました。マナーを知らなかったために、恥をかいてしまった女性は少なくないようですね。知らないマナーが登場したという人は、ぜひこれを機会に覚えておきましょう。

今回紹介した場面以外にも、まだまだマナーが問われる場面はたくさんあります。自分が恥をかくのは仕方ないとしても、場合によっては周囲の人にまで恥をかかせてしまうことも。そうなったら「知らなかった!」では済みませんよね。大人として恥ずかしくないよう、最低限のマナーは身につけておきたいものです。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年10月にWebアンケート。有効回答数146件(22~34歳の働く女性)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年11月18日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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