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かたくて痛い、やっかいもの! 頭皮ニキビの原因と治し方

池田園子

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

頭がかゆい……。ボリボリかいていると、ポコッとした異物が! その正体は、頭皮にできたニキビです。ストレスフルな暮らしをしていると、顔にニキビが出現するのと同じく、頭皮にニキビができることも。でも、どうやって治せばいいの? 今回は「頭皮ニキビの治し方」を、毛髪診断士の齊藤あき先生に伺いました。

「頭皮にできるニキビと顔にできるニキビの原理は同じ。肌のターンオーバーが乱れて、皮脂や角質が毛穴の入口に詰まると、アクネ菌がそれらをエサとして食べてしまいます。その結果、アクネ菌が増殖して炎症を起こし、赤いニキビができてしまうのです」と齊藤先生。

基本的に、ニキビを作る原因は生活習慣の乱れ。とくにストレスの蓄積や睡眠不足は男性ホルモンの量を増やすため、皮脂分泌量が多くなり、皮脂が過剰に出て毛穴に詰まりやすくなるのだとか。

「角質が異常に増えてしまうのも、ニキビを作る原因のひとつです。角質が目に見えるくらい大きいとフケですが、見えないサイズのものが毛穴に詰まると、ニキビの原因になってしまいます」

ちょうど秋口は頭皮が乾燥しやすい時期。汗をかきやすい夏場に使っていた、洗浄力の強めなシャンプーを使い続けていると、頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。

「皮膚が乾燥すると、潤いを与えるために皮脂が出て、毛穴が詰まってしまいます。そうなると、今使っているシャンプーが自分の体質には合っていないのかも、と考えたほうがいいでしょう。洗浄力が強いものを使っている場合は、アミノ酸系のシャンプーなど、保湿力の高いものに変えるのがオススメです」

頭皮も顔の肌も同じで、ニキビができたときは肌がデリケートになっているので、刺激の強いものを与えるのはNGです。

「そもそも、洗髪時の洗い流しが足りないのも、毛穴が詰まる原因のひとつ。シャンプーやコンディショナーを確実に洗い流せているか、改めて見直してみてください。ちなみに、洗い流すときのお湯は熱すぎると乾燥の原因になるので、気をつけてくださいね」

睡眠をきちんと取ったり、ストレスを溜めないようにしたり、洗髪時に完璧に洗い流したりといった、あたりまえのことをきちんとすることで、頭皮ニキビは予防でき、万一できてしまった場合でも生活を整えていれば、自然と治ると齊藤先生は教えてくれました。

「体の内側から毛穴ケアを行うことも大事です。体内のデトックスができていれば、ニキビはできにくくなります。鰻やレバー、ほうれん草、にんじんなどのビタミンAを摂ると、肌のターンオーバーが整えられますよ」

トラブルとは無縁の滑らかな頭皮を手に入れるには、生活習慣を正すことが先決。ニキビ対策につながります。できることから改善してみてくださいね。

(池田園子)

※この記事は2015年10月23日に公開されたものです

池田園子

ライター/編集者。Webニュースメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆・編集を行う。ジャンルはIT、エンタメ、マーケティング、企業・人物取材など。著書に『フリーランスで食っていきたい!』『今からはじめるNAVERまとめ』(奥田園子名義)がある。好きなものは読書、ヨガ、気の合う人とおいしいごはんを食べに行くこと。

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齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

美容師。毛髪診断士認定講師。日本アロマ環境協会アロマセラピスト。日本エステティック協会正会員。某大手化粧品会社で経験を積んだ後、2008年美肌・美髪専門店スキンケアサロン・ティナロッサ(http://tinarossa.com/)を開業。東洋医学やアロマテラピーなどの豊富な知識を取り入れ延べ3万人以上もの施術やアドバイスを行う。豊富な知識と優れた審美眼を持ち、どんな肌や髪でも輝くようになれる美肌・美髪作りのスペシャリストとして活躍中。

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