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火に油注いでない!? 知っておきたい「上手な謝り方のコツ」

森川ほしの/OFFICE-SANGA

相手を傷つけてしまったり、失敗してしまったり。仕事でもプライベートでも、「謝罪」が必要になる場面は多いですよね。しかし、「謝る」というのはなかなか難しいもの。言い方をひとつ間違えると、火に油を……なんてことにもなりかねません。そんな最悪のケースを避けるための、上手な謝り方のコツについて、働く女性たちに聞いてみました。

プロが教える上手な謝り方

まずは、話し方講師の栗原君枝先生に上手な謝り方のコツを聞いてみたところ、次の3つのポイントが挙げられました。

・言い訳をしない

・謝罪の理由を、できるだけわかりやすく伝える

・相手の言い分をしっかり聞く

「謝るときには、どうしても言い訳をしたくなってしまいますよね。しかし、まずはきちんと『謝る』。これが先で、もし言い訳をするならそのあとに。また、謝るときは口ごもってしまいがちですが、それではかえって相手をイライラさせてしまう可能性があるため、できるだけハッキリと、わかりやすく話すことを心がけましょう。

そして、悪いのはこちらなのですから、相手の話も聞かずに、一方的にこちらの言い分を伝えようとするのもNGです」(栗原先生)

それではこの3つのポイントも踏まえつつ、働く女性たちが実践している「上手な謝り方のコツ」を見ていきましょう。

まずは「謝罪の言葉」を

・「第一声で、謝罪を言う」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)

・「はっきりと『ごめんなさい』と言うこと。曖昧にしない」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

栗原先生も「第一声は謝罪の言葉であるべき。その方が、相手も気持ちがいいでしょう」と言います。謝りに来たはずなのに、なかなか「ごめんなさい」のひと言が出てこない。謝られる方としては、これではイラッとしてしまうかもしれませんね。

言い訳はしない!

・「言い訳をせずに、素直に謝る」(32歳/学校・教育関連/技術職)

・「『ごめんなさい』と、全面的に非を認めて謝る」(32歳/その他/事務系専門職)

・「理由を説明したりすると逆効果なので、聞かれるまで言わない」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

これはまさに、栗原先生が挙げたポイントのひとつですね。もちろん、場合によっては言い訳が必要なこともあると思いますが、それでも「聞かれるまで言わない」ことが大切です。

動作にも気をつけて!

・「オーバーアクションで謝る」(24歳/その他/事務系専門職)

・「深くお辞儀をする」(27歳/学校・教育関連/専門職)

・「相手の目を見て、きちんと謝る」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

謝罪のときは頭を下げる。基本的なことですが、冷静さを欠いているとうっかり忘れそうです。また、栗原先生によると「言葉とお辞儀が同時にならないように気をつけて」とのことなので、まずは相手の目を見て謝罪の言葉を。そして、次にしっかり頭を下げる。これをしっかり身につけておきたいですね。

とにかく相手の話を聞くこと

・「相手の言い分をちゃんと聞いて謝る」(31歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

・「『すみません』と言って一呼吸置く」(28歳/食品・飲料/技術職)

「何を言っても、言い訳になってしまう」という場合もありますから、謝罪の際は相手の言い分を聞くことに徹した方が良さそうです。

気持ちを込めて、謝ることが大切

・「誠心誠意、謝る。気持ちを込めれば伝わるから」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

・「とにかく熱心に、必死に謝ること。許さない方が悪いという空気になるくらい、必死に謝る」(24歳/食品・飲料/専門職)

「怒る」というのは、すごくエネルギーを使うのだとか。そのため、人間は怒り続けることが難しいそう。根気強く、気持ちを込めて謝り続けていたら、そのうち相手も冷静になって、「もういいから……」と言ってくれるかも?

●上手に謝るポイント

・まず謝る
・謝罪の言葉を述べてから深く頭を下げる
・相手の話をよく聞く
・言い訳は相手に聞かれるまでしない
・謝罪の理由は簡潔に
・熱心に謝り続ける

もちろん、謝らなければならないような状況にならないのが一番。しかし、大人にはいろいろあるので、どうしても謝罪が必要な場面もあります。ただ、上手に謝罪ができれば、かえって相手との絆が深まることも。上手な謝罪のコツをマスターして、「火に油を注ぐ」ではなく「雨降って地固まる」を目指しましょう!

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数132件(22~34歳の働く女性)
※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年10月08日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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