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福田萌「運命の2人が夫婦になるわけじゃない! 夫婦円満はお互いが作り上げるもの」vol.3

福田萌スペシャルインタビューの1回目は男女の結婚観のちがい、2回目は子育て観のちがいに焦点を当ててきました。最後となる3回目は、幸せな夫婦の秘訣についてお聞きします。

『福田萌のママ一年生日記。』(福田萌 著)より

2人の最大の危機は“結婚式の準備”だった!? その乗り越え方とは?

結婚や子育ての価値観のちがいをすり合わせ、お互いを尊重し支え合う福田さんと中田さん夫婦。今まで最大の危機だと思うような出来事はあったのでしょうか?

「一番ピンチだったのが、結婚式に向けての価値観のちがいです。彼が、『結婚式はどうせ、女の自己満足のイベントだろ』と言ってきたことがあったんです。彼から『女性が小さいころからあこがれている、お姫様になれる日の夢を叶えるのに俺は協力してあげるんだから、そんなにいろいろ要求してこないで』という話をされたときは、かなりモメました。海外で結婚式を挙げたのですが、決して私だけのために集まってくれたわけではなく、2人への結婚おめでとうという気持ちでみなさんが遠くから足を運んでくれるのに、そんなスタンスじゃダメでしょう、と伝えました」

世の中、結婚式準備でモメる夫婦は多いもの。福田さんの場合、どのように乗り越えたのでしょうか?

「結局、彼の考え方は当日まで変わることはなかったんです。そこで、結婚式準備は私がほぼ話を進めて、最終確認はお願いするというやり方で乗り切りました。そして当日、結婚式がはじまった瞬間、彼は号泣していたんです! 『天使の鐘の音が聞こえる。こんな幸せな瞬間があるのか!』とすごく感動していました。結婚式が終わったときに『俺は考え方が間違っていた。何のために結婚式があるのか分かった』と言っていました。最終的に分かってもらえたので、よかったなと思います」

結婚式準備でピンチがあったものの、福田さん主導で物事を決めて乗り切ったと言います。結婚式への思い入れのギャップは、あるあるなのかもしれません。では、結婚生活での幸せの秘訣は何でしょうか? 育児奮闘記『福田萌のママ一年生日記。』の中で、福田さんは、選ばれた2人が夫婦になるのではなくて、夫婦円満とはお互いが作り上げるものと言っています。

「結婚とは、漠然とすごく気の合う運命の2人が結ばれるというイメージがあったのですが、そうではなくて、お互いがちょうどいいパズルのピースみたいに形を変えて作り上げていくことが大事だと思います。価値観のちがいで離婚されてしまう夫婦もいますよね。それは当たり前だと思います。すべて気が合う2人というのは稀じゃないかと思うんです。『ここは嫌だな。何とかして欲しいな』と思う、お互いの尖っているところをそれぞれが削り合って、『これでどう?』とやっていくうちに夫婦円満な仲よし夫婦になれると思っています」

運命の2人が結婚して初めから夫婦円満になれるのではなく、価値観のちがう2人が、一緒に歩みつつ心地よい関係を作り上げていくことが大事。相手としっかり向き合ってコミュニケーションをとることが必要です。

「実はお付き合いしているときに、彼が『別れよう』と言い出したことがあったんです。『何で?』と聞いたら、すごく細かいことをやっていなかったことが理由で、そのことに私はびっくりしてしまいました。『簡単に別れるって言うのはやめてくれる? いつかお別れされると思ってビクビクしながら一緒にいたくない』と伝えたところ、彼の中で変化があったようです。すぐに口に出したらそれまで築いてきたものが崩れるんだ、ということを痛感したみたいで、それから別れるということはお互いの前提になく、これからどうやっていこうかという考え方をするようになって“夫婦円満”を合言葉に決めました」

これから結婚したいと思っているアラサー女性に、幸せな結婚の秘訣ということでアドバイスをお願いします。

「理想を固めすぎないことが大事。年収とかキャリアを言い出したらキリがないじゃないですか。自分にとって居心地がいいのは何かということを大切にして、これとこれがあったらいいなという2つくらいの条件に絞るという、自分にとって本当に何が譲れないかを洗い出す作業も必要だと思います。私の場合、価値観が合ったり、尊敬できるところがあれば一緒にいられそうと思っていたところ、彼がちょうどいたという感じです。私は来たバスに乗っただけですけど(笑)、そういった人生の波に身を任せることも大事なのかもしれません」

結婚がゴールではなく、幸せをつかむためには、結婚生活において、福田さんの言う“パズルのピースを組み合わせていく”作業が大事になります。福田さんの目指す夫婦像とはどんなものでしょうか。

「いつも2人で言っているのは、『老後も楽しく過ごせるといいね』ということ。あとは、『子どもの将来が楽しみだね』という話もします。お互いが思い描いている、将来こうありたいというゴールが一緒なのはすごく幸せだなと思っています。そんな一緒の方向が見られる夫婦であり続けたいので、そこに向かって今は、子育てや仕事に全力投球していきたいと思います」

(最初から読む)結婚後は家庭に入ってほしい! 彼からの衝撃のひと言に……

プロフィール

福田萌さん
1985年、岩手県生まれ。2006年ミス横浜国立大学。2012年に結婚、2013年に長女を出産。現在は、育児に奮闘し、その様子をブログで発信しながら、雑誌やテレビでマルチに活躍中。2015年、ママとして悩み奮闘する姿をセキララに綴った育児奮闘記『福田萌のママ一年生日記。』(扶桑社刊)が発売され話題を呼んでいる。

福田萌オフィシャルブログ「萌の元気があれば何でもできるッ」
http://ameblo.jp/fukuda-moe/

■育児奮闘記『福田萌のママ一年生日記。』

育児の楽しさもしんどさも赤裸々に綴った、福田萌さんの大人気ブログが書籍化! 育児で笑ったこと、泣いたこと、すべて本音だけで語った1年半の育児奮闘記です。夫・中田敦彦氏とのパパママ対談も必見。芸人の妻としてたくましさを求められる中で、「楽しいことばかりじゃないけど子育てって楽しい!」と笑う福田さんの夫婦円満の秘訣や、育児を楽しむコツが満載です。

出版社:扶桑社
著者:福田萌
定価:1404円(本体1300円+税)
発売日:2015年6月3日
http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594072681

(橋元理恵/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年10月05日に公開されたものです

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