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1日の終わりはガンジス川で。自分を見つめなおす癒しのインド旅行

窪咲子

こんにちは。1年8カ月の世界一周旅行を経験、バックパッカーからラグジュアリーな旅行まで、世界65カ国を旅したトラベルライター窪咲子です。

日が長かった夏から、だんだんと日が沈む時間が早くなってきました。秋の空は空気が澄みきっていて、夕焼けが一段と美しく見えますね。そこで、今回は夕陽を見ながらのんびりできる「インド」の癒し情報をお伝えします。

■胸を締めつけるほどに美しいガンジス川に沈む夕日
インドと聞くと、何をイメージするでしょうか? カレーやタージ・マハル、それともサリー? インドを知るのに一番オススメな場所、それはガンジス川でしょう。ヒマラヤに源流を持つガンジス川は、ヒンドゥー教徒にとって聖なる川であり、ここで沐浴をし、洗濯をしています。また、死を迎えると、遺体を燃やして灰にして、ガンジス川に流すことが、ヒンドゥー教徒にとって最大の願い。一番、インドらしい場所であり、インドの人々の生活に欠かせないガンジス川。特に、ガンジス川に沈む夕陽は美しく、1日の終わりをここで過ごせば、心がすっきり洗われる気がします。

■タージ・マハルの切ない愛の物語
私がインドに興味を持ったきっかけは、タージ・マハルでした。その大きく美しい姿は遠くから見ても白く輝いており、一見宮殿のようにも見えます。しかし、実はこのタージ・マハル、皇帝シャー・ジャハーンが愛する妃のために建てたお墓で、名前の由来は、その妃ムムターズ・マハルという名前からきているそう。世界各地から大理石が取り寄せられ、22年も歳月をかけて造られた世界一美しいお墓タージ・マハル。そして、皇帝は自らの墓として、黒いタージ・マハルの建設を計画していたのですが、皇位を狙う息子により幽閉され、その計画もむなしく死を迎えます。タージ・マハルと黒いタージ・マハルを結ぶ橋は、妻への永遠の愛を示そうとしていたそう。もしも黒いタージ・マハルが完成していたら、さらに美しい景色になっていたことでしょう……。

■胃袋を癒す本場のラッシー
インド=カレーというイメージを持ち、インドを訪れましたが、やはりインド人は驚くほどカレーが大好き。朝も昼も夜も、3食カレーを食べています。インド人に言わせると、野菜のカレー、チキンカレー、豆のカレーと具がちがえば、まったく別の食べ物なのだそう……。カレーに飽きて、マクドナルドに駆け込むと、ハンバーガーまでもカレー味で驚きました。そんな“カレー疲れ”していた私の胃袋をやさしく癒してくれたのが、さっぱり甘くておいしいラッシー。ラッシーというと、日本では飲み物ですが、インドのラッシーはもっとドロッとしていて、飲み物というより、食べ物のよう。ひとつ50円ほどのラッシーは驚くほどコクがあり、そのおいしさが今でも忘れられません。

■インドは目鼻立ちくっきりのイケメンの宝庫!
目鼻立ちがくっきりしていて、非常に目力が強いインド人。美しい女性も多く、色とりどりのサリーを身にまとった女性には、思わず目を奪われます。そして、実はイケメンが多い国でもあるんですよ。今回は、インド・デリーのメインストリートで見つけた18歳のプンク・クワーくんを紹介します。シャツ屋を営むプンク君。そのお店は、常に大繁盛! モデル並みのスタイル&オシャレな彼が着るシャツは飛ぶように売れていました。「こんなにかっこいい男の子にすすめられたら断れないわ」と地元の奥様がポロリ。ちなみに、インドでは、日本人女性と結婚することがステータスとされており、日本人女性はモテモテ。もちろん、そのぶん女性が旅するときは十分な注意が必要です。夜は出歩かない、知らない人についていかないなど、基本的なことから気をつけましょう。

■アーユルヴェーダで旅の疲れを癒す
古代インド文明に発祥する伝統医療アーユルヴェーダ。日本でも、その食事法やヨガや瞑想などの健康法も注目されており、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。私が体験したのは「シロダーラ」という技法で、脳のマッサージとも言われているもの。体温より少し高い温度のオイルを第三の目「チャクラ」と呼ばれる眉間に垂らし続けることで、中枢神経をリラックスさせ、瞑想状態をもたらすようです。はじめは不思議な感じでしたが、だんだんと心地よくなり、夢の中にいるような感覚に。気がついたら眠っていました。最後は、髪にオイルをなじませ、ヘッドスパマッサージ。頭も肩もすっきりして、旅の疲れを癒すことができました。

【インドの癒しまとめ】

・胸を締めつけるほどに美しいガンジス川に沈む夕日
・タージ・マハルの切ない愛の物語
・胃袋を癒す本場のラッシー
・インドは目鼻立ちくっきりのイケメンの宝庫!
・アーユルヴェーダで旅の疲れを癒す

インドは好き嫌いがはっきりわかれると言いますが、私は旅をすればするほど、おもしろい国だと感じました。街中を牛が歩き、好奇心旺盛なインド人が次々と話しかけてくる……。喜怒哀楽を隠すことなく、自分に素直に生きるインドの人々の姿に、大切なことを教えてもらったような気がしたインドの旅でした。

(窪咲子)

※この記事は2015年09月24日に公開されたものです

窪咲子

1987年生まれ。元雑誌編集者。23歳の時に世界一周の旅に出発し、トラベルライターとして仕事をしながら1年8か月世界中を旅する。今までに訪れた国は65カ国。地球の歩き方HPにて世界各国で出会ったイケメンのストリートスナップを掲載する『世界イケメンハンター』を執筆。個人のブログ『恋する咲ログ』では、アメブロの旅行ランキング1位、世界一周ブログランキングでも1位を取得した。大のサッカー好きで、世界中でサッカーを観るだけではなく、直接練習場に通い、ジダンやベッカムをはじめとする数々のスター選手のサインをGETすることに成功。訪れた国の雑貨やスーパーマーケットを必ずチェックしている。

『恋する咲ログ』

『世界イケメンハンター』

著書に『GIRL'S TRAVEL』(ダイヤモンド社)、『恋する世界一周』(イカロス出版)。

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