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【働き方ラボ Part3】男性は育休の取り方を知らない? ママ社員が教えるアドバイスとは

永島朱紗

女性と仕事との関わりは十人十色。私らしい働き方、私らしい生き方を模索するイマドキ女性たちに、識者の見解や企業の取り組みを通して、女性を取り巻く社会環境を読み解きます。

すべての従業員が働きやすい会社。女性社員が復職しやすい職場をつくるだけでは、それは達成されない。共働きが増え、男性の「家庭進出」が進む中で、男性がどのように家庭と関わるべきなのかも企業が考えるべき課題となりつつある。男性の育休取得者が出はじめたというホテル日航東京では、どのような取り組みをしているのだろう。

モニュメントはホテル日航東京をかたちづくっている

人事総務部の永島さんは、男性社員に育休取得を積極的に進めてきた。とはいえ、男性にとって育休はやはりハードルが高い。その理由について、永島さんはこう話す。

「女性と比べて男性はプライベートを公にするのが下手というか、あまり言いたがりませんね。女性社員の場合は妊娠したら今後のこともあるから安定期に入ったころぐらいまでに会社に伝えることが多いですが、男性社員の場合、妻が妊娠しても出産するまで会社には言わないこともあります。扶養の手続きがあるので、子どもが生まれると人事総務部に届け出に来るんですね。だからそのときに呼び止めて、『育休取りませんか?』とお声掛けしています」

そう言われてはじめて、男性でも育児休業を取れると気づく人もいるという。また、どんな風に育休を取るかについてのアドバイスもとても興味深い。男性社員からは「いつ取れるの?」「1日だけでもいいの?」など、基本的な質問が多い。

「だから、状況に合わせていろんな取り方が考えられると伝えます。たとえば、奥さんが出産して病院から退院したあとはすごく忙しい時期でもあるので『そこで2週間休んで一緒にいるだけでも、全然ちがうと思う』と提案することもあります。あとは保育園に預けはじめるときの慣らし保育。最初は保育園から呼び出しがかかることがよくあるから、共働きならママが復職したタイミングでお父さんが育休を取って迎えにいくというやり方もありますよね」

育児のどんな場面で助け合うことが必要なのか、妻に任せっきりではわからないことも多い。永島さん自身、育休から復職している。現役ママからアドバイスされてはじめて、「家庭進出」の方法に気づく男性も多いのかもしれない。

【続きを読む】女性も男性も働きやすい労働環境のために! 有給取得率アップの工夫とは

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年09月18日に公開されたものです

永島朱紗

2002年、株式会社東京ヒューマニアエンタプライズ(ホテル日航東京)入社。料飲部、婚礼営業部を経て、2010年より人事総務部にて勤務。主担当である労務管理をベースに、スタッフの健康管理支援、 ワークライフバランス推進業務に従事。※ホテル日航東京は2015年10月1日(木)より「ヒルトン東京お台場」に生まれ変わります。

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