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株で7ケタの損失に!? ママトレーダーの雄山スズコがすすめる「女子の株の楽しみ方」

水野久美(フリーライター)

将来のことを考えて資産運用には興味あるけど、株ってなんだか怖いし難しそう……。そんな女子は必見! 日本一やさしい少額投資入門のコミックエッセイ『株主はじめました』の著者でベテラン女性トレーダーの雄山スズコさんに直撃インタビュー。投資の魅力や女子ならではの株の楽しみ方、今だから笑える大失敗談などをご紹介します。

雄山さんが投資をはじめたのは2004年のこと。当時は販促系の仕事をしており、安定した毎日の繰り返しに「このままでいいのかな……」と感じていたそう。そんなとき、「本屋さんで“中国株で1000万円儲ける!”という趣旨の露骨なタイトルの本を見つけまして(笑)。いや、株はないわと思ったものの、中国にはなじみがあったんです」と、大学で中国系の分野を学んだ雄山さんは思い切って本を購入してみたことがきっかけに。

実際に投資をはじめてみると、「5万円や10万円でもできるし、普通の取引なら入金した額以上の損はもちろん出ないのに、なぜあんなに怖がっていたんだろう?」と感じたそう。

中国株、日本株から米国株にも対象を広げ、ぐんぐん余裕資金をつぎ込んでいた2008年のこと。なんと、リーマンショックで200万円もの損失に! そのときの株の一部は売却せずに持ち続けていたので、アベノミクスで5年ぶりに取り戻したそうですが、「しばらく傷は深かったですね……。でも株主総会や株主優待などで楽しい思いをしているので、高すぎる入場料や勉強代(笑)。次に生かそうと思い、やめる気にはなりませんでした。投資は、今突然なくなっても困らない“余裕資金”でやるのが鉄則です!」と、力を込めた教訓も。

そんな失敗もあれば、株価が上がる楽しみはもちろん、株をはじめたことで成長できるメリットは大きいそう。

「世界経済の波やつながりを意識するようになりましたね。たとえば何かが流行ったときに、その商品の企業だけではなく原料を供給している会社や輸入国、円高・円安などにも目を向けるようになりました。新聞の経済面やテレビのニュースも気になりますし、雑誌や電車の中吊り広告を見ても『○○が上がるかも』と、心の中でメモしています。これまで単調だった生活に色味が出てきました」と、イキイキした笑顔の雄山さん。

株主優待や株主総会も楽しみのひとつ。なかには株主総会の際に洋服を無料で配る企業や、新商品のドリンクを飲み放題で提供した企業もあったとか。ほかにも、企業によっては自社製品を送付してくれたり、割引で買い物ができるサービスもあるそうで、女子にとっては銘柄選びのポイントになるかも♪

また、好きなものにアンテナを張っている女子は投資に向いているとか。「たとえば、街歩きをしながら、新商品のお菓子がおいしいから株買ってみようかなとか、○○の店舗が増えてきたから全国に出店するのかな、とか。女性は趣味や興味の対象が広いですし、比較的、男性よりも冷静で入れ込みすぎずに安全圏で楽しめるんじゃないでしょうか」と、女子のトレンド察知力や危険回避力、柔軟性が投資に活きてくると話します。

雄山さんは現在2児の子育てをしながら漫画家業と株投資の生活を送っているそう。自らの体験を思い出しながら描いたというコミックエッセイ『株主はじめました』は、口座開設の方法から銘柄の選び方、用語解説まで、かわいいイラストとともに楽しくわかりやすく学べるのが魅力! 65万円を25億円に増やしたカリスマ投資家・片山晃さんのコラムも必読です。ぜひチェックしてみては?

●コミックエッセイ『株主はじめました』(KADOKAWA)
著者:雄山スズコ、監修:片山晃

(水野久美)

※この記事は2015年07月31日に公開されたものです

水野久美(フリーライター)

フリーライター。トラベル系。愛知県出身。編集プロダクションで旅行情報誌の取材撮影、執筆を経てフリーに。バックパッカー女子ひとり旅で世界30ヶ国以上を放浪。現在は、旅関連の書籍やコラム執筆などを手がける。著書に『いつかは行きたいヨーロッパの 世界でいちばん美しいお城』(大和書房)など。●Webサイト(http://kumi.me

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