電車で席を譲るのをためらう瞬間【イラストコラム】
電車で席を譲るのをためらう瞬間、だれしも経験ありますよね?
■「ずわりだぃぃぃ~!!」と駄々をこねる小学生
譲ってあげれば平和解決なのはわかっているが、譲ることは彼のためにならないのでは? と妙な教育心が芽生え出す。
「どうぞ」と立ち上がった瞬間、彼の母親から発せられるであろう言葉「すみませんねぇ」or「結構です」、どちらに転ぶかはフィフティ・フィフティ。
そうして家庭の教育方針にまで思いを馳せはじめると、思考回路はショート寸前!
■妊婦さん……?
新しい命を宿しているお腹なのか、はたまた、ただ脂肪を蓄えておられるだけなのか。
妊婦さんならばもちろん譲ってあげたいのだが、まちがえれば罪なき女性をいたずらに傷つけてしまうことになり兼ねない。
そうなった場合、周囲から「あーあ、偽善者がやっちゃったよ」という非難の目を向けられること、間違いなし。
■かくしゃくとしたご老人
アンダー70でもオーバー80でも、席を譲られてうれしいかうれしくないかは人それぞれ。
「わし、そんなに年寄りに見えるんのか……?」と、自尊心を傷つけることになるかもしれない。
もしかしたら寿命を何秒か縮めてしまうかもしれない……。
でも、本当は譲って欲しいのかもしれない……。
よく遭遇する状況ですが、本当にむずかしいですよね。
席を譲るか譲るまいか迷ったときは、「次の駅で降りますよ風の顔をして立ち去る」というのが粋なんじゃないかな、と個人的には思います。
あなたなら、どうしますか?
文・イラスト MARI MARI MARCH(マリマリマーチ)/OFFICE-SANGA
※この記事は2015年07月22日に公開されたものです