働く男性に意識調査! ビジネスメールに「取り急ぎ」は失礼だと思う? 約3割が「失礼」と回答
昨今、仕事のやりとりで欠かせない「メール」。電話とちがって、相手がその場にいなくても用件を発信することができる上、言った言わないのトラブルを防ぐのにも有効なツールです。ですが、そこにはビジネスならではのルールがあります。たとえば、よく使われる「取り急ぎ」という表現。「急いでいるので、手短ですがお許しください」といったへりくだる意味合いではありますが、場合によっては「おざなりにされている」と感じる人もいるかも? そこで今回は、働く男性のみなさんにこんな質問をしてみました。
Q.仕事上のメールや電話で、相手に「取り急ぎ」という言葉を使うのは失礼だと思いますか?
「失礼だと思う」……28.3%
「失礼だと思わない」……71.7%
7割を超える男性が「取り急ぎ」という言葉を使うのは失礼ではないと回答しました。それぞれの理由を見てみましょう。
【「失礼だと思う」と回答した男性の意見】
忙しさを表現しているように感じる
・「こっちは急いでない。そっちの都合ではないのか? ちゃんと一から順に説明してほしい」(30歳/情報・IT/事務系専門職)
・「切迫している感じがしたので」(26歳/農林・水産/技術職)
「急ぎ」という文字が入っていると、「忙しいのかな」と仕事相手に気を使わせたりする場合があるのかも。本当に急いでいるときは仕方がないかも知れませんが、あまりにも多用していると、「本当に忙しいの?」と苦笑いされる可能性があるかもしれませn。
意味をわからずに使っていたら、失礼
・「意味を間違えず、簡潔な内容になっていればいいとは思う」(35歳/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「意味がないので(笑)」(37歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
メールを送信する相手との関係や、その時の状況によっては、よくない印象を与えることがあるかもしれませんが、相手が返答を急いでいることに対して、その要求に応えるための「取り急ぎ」なら、悪い印象を与えることはあまりなさそうですね。
どんな言葉も使い方さえ間違えなければ、意図していることはしっかりと相手に伝わるはず。
【「失礼だと思わない」と回答した男性の意見】
決まり文句のようなものだから。
・「言葉少なめのときや、用件だけ伝えたいときに使うので、特に失礼だとは思わない」(32歳/電機/技術職)
・「言葉なんて時代と共に変わるもの。本来の意味がどうとかどうでもいいわ。実際社会で受け入れられてるんだし」(27歳/通信/技術職)
「取り急ぎ」に意味なんてない、慣用句のようなものと捉えている人もいます。手紙を書く際の「お世話になっております」という言葉と同等の扱いだと考えれば、それほど深刻に意味を考える必要はないかもしれません。
仕事はスピードが大切
・「仕事では、時に迅速にことをなすことも大事だから」(28歳/情報・IT/技術職)
・「スピード感があって絶妙なタイミングで使うのであれば、これがもっともな言い回し」(35歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)
ビジネスでは急いで仕事を片づけなければいけないときがあります。勝手でも、こちらが急いでいるなら相手にも急いでほしいというときが必ずあります。時にはその逆もあるでしょう。業務の優先順位を決めるのに「取り急ぎ」という言葉が一役かっているのは事実です。
「取り急ぎ」を使わないで急ぎの用件を伝えるとどうなるでしょうか。おそらく「期日:○月○日」という表記になるでしょう。それが明日だったら、もしくは今日の午後だったら……。あまりに唐突な依頼を、枕詞なしで頼まれると人間は不思議と苛立ってしまうものです。どのビジネス用語を使うか使わないかは、社内および取引先の社風によって判断しましょう。
(ファナティック)
※画像は本文と関係ありません
※マイナビウーマン調べ(2015年7月にWebアンケート。有効回答数106件。22歳~39歳の社会人男性)
※この記事は2015年07月21日に公開されたものです