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【女の嘆き】女友だちや元彼に振りまわされ、とことんツイてない……私の何がいけないの?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
休日に映画を見に行く約束をした女友だちが、まさかの寝坊で3時間の大遅刻。朝早くから並んだ私の努力はむなしく、混雑の中、午後の上映を見ることに。予定がずれ込んだおかげで昼食もとれず、その夜の同窓会には空腹で駆け込む羽目に。しかも、悪酔いした元彼に絡まれ、結婚生活の愚痴や不倫している彼女の話を長々と聞かされた挙句、彼がこぼしたワインで一張羅の白いワンピースが台なし……。あまりにツイてない一日を思い返しては、震えるほどの怒りがこみあげます。私の何がいけなかったのでしょうか?

予定通りに物事が運ばなかったり、トラブルに巻き込まれたり……。生きていればそういうことはあります。でも偶然とはいえ、あまりに不運が続くとさすがにゲンナリするし、自分になにか原因があるのではと不安にもなります。そこで、限られた時間を有意義に過ごしたいあなたに、自分でできるトラブル回避の方法をお伝えします。

<女の嘆きの処方箋>

●その1 自分の直感を頼りにする

違和感や不快感といった直感は、希望が叶うように、幸せになるように、危険を回避するようにというベクトルで動いているので意外と頼りになるもの。直感がよぎったときに行動を起こすかどうかで、その後の展開はずいぶん変わってきます。

たとえば女友だちが約束の時間に現れなかったとき、こんな直感はありませんでしたか?

「なんだか嫌な予感。予定が大幅に狂ってしまうかも」
「もしかして私、ちょっと腹が立っている?」

また、悪酔いした元彼と再会したとき、こんな直感はありませんでしたか?

「この人、あんまり幸せそうじゃないなぁ」
「ヤバい! これは絡まれたら長くなりそう」

たいていの直感は、理屈抜きでふと思い浮かびますが、大人である私たちは、理由がない行動を起こすことにためらいがあるため、せっかく浮かんだ直感を打ち消すような思考を繰り広げます。たとえば女友だちに対しては、「朝起きられないなんて、よほど疲れているのよ」「急に予定を変えて、大人げないと思われても嫌だし」などと考え、元彼に対しては、「彼も同級生だし、近況くらい聞いてあげなきゃ」「いい大人なんだから、ひとしきり愚痴ったら、そのうち気が済むでしょ」などと考えるのです。そうやって、少しずつ我慢を重ねて相手に合わせた結果が、自分にとってかなり不満足なものになる可能性は十分にあります。つまり、直感が働いたときが自分のために行動できるチャンスだったのです。良識的に見える思考をスパッと断ち切って直感に従うことは、自分の大切な時間や幸せな気分を守る有効な手段となり得ます。

●その2 “ちょっと嫌な人”になれたら、自分のペースは守れる

そうは言っても、「悪気のない女友だちに対して、一方的に予定を変えたり、今日は会わないと告げたりするのは非常識じゃない? それに、酔って面倒くさそうだからって、元彼を適当にあしらって、私だけみんなと楽しく過ごそうだなんて自己中だわ」という具合に、自分が悪く思われる事態は避けたいのが人情。でも、“善い人”でいようと我慢を重ねた結果、せっかくの一日が不満足な結果に終わったのかもしれないのです。

では、直感に基づいて“ちょっと嫌な人”の役を引き受けるとしたら、どんな展開が考えられるでしょうか? 以下に例を挙げてみます。

○寝坊した女友だちへの対応例
(待ち合わせ時刻を1時間過ぎたところで女友だちから電話が……)
女友だち「ごっめーん、寝坊しちゃって。ほんっとうにごめんなさい。今から急いで準備しても、そっちに着くまで2時間くらいかかっちゃうかも」

自分「寝坊だったのね。連絡が取れないから心配したよ。2時間かかるなら、こっちに着くのは13時過ぎだね。私、今日は夕方から予定があるから、映画はまた別の日にしていい? 14時までに来てくれたら2時間くらいはお茶できるよ。ちょっとお疲れなら、今日はお家でゆっくりしてくれてもいいし」

ちょっと強引な人だと思われる可能性はありますが、これならモヤモヤしながら彼女を待つこともないし、自分が空いた時間を有意義に使うために頭を切り替えられます。

○酔った元彼への対応例
(酔った元彼が、同窓会の会場であなたを目ざとく見つけて近寄ってきて……)
元彼「おー、来たか。積もる話もあるだろうから、今日は飲もうぜ!」
自分「久しぶり! 元気そうねー。今日はね、みんなの近況を聞くのを楽しみにしてきたんだ。とりあえず、みんなに挨拶してくるから、またあとでね!(と言いつつ、自分が楽しいと思う仲間と時間を過ごす)」

いつになったら相手をしてくれるんだ、と元彼に恨めしく思われるかもしれませんが、限られた時間を誰とどのように過ごすかを決める権利は、いつも自分自身にあります。

直感を活かすポイントは、少しだけわがままになること。人間関係で貧乏くじを引きやすい方は、ぜひお試しください。

※画像は本文と関係ありません

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2015年07月20日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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