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人気の日本酒「獺祭」がもっと飲めるようになる!? 酒米の収穫量を安定させる仕組みに注目

ヤマイナギ/六識

同世代女子が気になるトレンド情報から、新商品、人気スポットなどまで、ランチタイムの話題にしたい、気になるあれこれをピックアップ!

近年、女性向けの日本酒も増えてきて、ちょっとおしゃれな居酒屋などで日本酒を嗜む女性たちが目立つようになりました。そんな日本酒ブームの今、人気なのが山口県を代表する地酒「獺祭」。フルーティですっきりとした飲み口はまさに女子好みですが、人気のあまり、“幻のお酒”とも言われ、なかなか手に入らなかったりします。

日本酒好きの筆者も一度は飲んでみたくてネットで検索したところ、気になる動画を発見。そこには「獺祭」の蔵元である「旭酒造」と「富士通」が協力して、「幻のお酒にしない」ための取り組みが紹介されていました! この取り組みがとっても興味深かったので、さっそくご紹介します。

そもそも「獺祭」が幻のお酒と言われる所以は、その原料である酒米・山田錦が、栽培が非常に難しい品種のため、不足しているから。そこで、山田錦を初めて生産する人でも安定した栽培と収穫が実現できれば、生産量がアップし、もっと多くの人に「獺祭」を楽しんでもらえるのではないか、と考えたよう。

ここで大きな力を発揮するのが、ICT(インフォメーション&コミュニケーション テクノロジー)。コンピュータやデータ通信に関する技術を用いて、暮らしやビジネスの情報や知識を伝達したり、共有したりすることで、人々の生活を便利にしたり、ビジネスの課題を解決したりすることができるそうなんです。

「獺祭」×ICTを例にすると、まず山田錦を生産している山口県内の2カ所の生産者に、富士通 食・農クラウド「Akisai(アキサイ)」を導入。彼らがどんなふうに山田錦を栽培しているのかを記録した日々の作業実績や、田んぼに置かれたセンサーで集めた気象や土の温度・水分など、米作りに関するさまざまなデータを分析することで、刈り取りの時期や肥料をまくタイミングなど、米作りに必要なノウハウを明らかに。これを「栽培の手引き」としてまとめれば、新規生産者でも早くから良質な山田錦を生産することができるというわけ。

このICTを活用した取り組みが今後しっかり確立すれば、きっと山田錦の生産量も増えることでしょうし、そうなれば近い将来、「獺祭」がもっと身近なものになっていくかも!? 日本酒好きな女子にはうれしいお知らせです!

 

(ヤマイナギ/六識)

※この記事は2015年06月30日に公開されたものです

ヤマイナギ/六識

ウエディング誌、女性情報誌の編集者を経て、現在は制作プロダクション「六識」に所属。「おいしい」「かわいい」「キレイ」が大好物な編集・ライターとして、広告、雑誌、Webを中心に、食、美容、マネー、ファッション、恋愛・結婚など働く女性に向けたライフスタイルを幅広く発信。ケータイ小説の書籍編集も手がける。

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