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誰も守ってくれない! 夏のオフィス勤務に襲いかかる健康リスクと対策法

下地里佳

デスクいよいよ今年も夏到来。オフィスで働く人は、冷えや冷房病などのリスクがやってきます。そこで、夏のオフィスで起こり得る健康リスクとその対策を、漢方薬剤師の下地里佳先生に伺いました。

夏のオフィスにはどんな健康リスクがある?

夏のオフィスといえば、やはり冷房による冷えが気になるところです。最近は、冷房の温度も高めに設定されることも多いですが、一日中デスクワークだと寒く感じられることも。この冷房による冷えにはどんなリスクがあるのでしょうか?

「冷房の中で一日中過ごす方は、冷えだけでなく、冷房病にも気をつけたいものです。冷房病になると頭痛や下痢、生理不順から不眠まで、あらゆる支障が起きてきてしまいます」(下地先生)

冷えや冷房病…その予防法と対策は?

では、夏のオフィスに起きる冷えや冷房病はどうやって対処すればいいのでしょうか? それぞれの予防法と対策を伺いました。

●冷えの予防法と対策
「デスクワークで一日中動かない人は、冷え対策としてブランケットやカーディガンなどは欠かさず利用しましょう。特にお腹や腰回りを温められる腹巻きがおすすめです。お腹を温めると、全身ぽかぽかしてきますよ。できるなら、オフィスの冷房の温度は28度くらいに設定してもらうのもいいですね。
また、通勤時に汗をかいたまま放っておくと余計に冷えが進みます。できれば着替えを持っていくなどするといいでしょう。

他に夏のオフィスで気をつけていただきたいこととしては、水分の摂り方が挙げられます。
デスクワーク中、本当はのどが渇いていないのに水分を摂り過ぎてしまっている方も多いかもしれません。体の中の余った水分は、むくみやめまいなどの原因になります。摂り過ぎた水分は体を冷やす原因にもなりますので注意が必要です。

むくみ対策としては、できるなら一時間ごとに席を立って動いたり、軽いストレッチなどをしたりして血行をよくするのがおすすめです。また、温かい麦茶がおすすめです。胃腸の調子も整えますし、お肌もキレイにしてくれますよ」(下地先生)

●冷房病の予防法と対策
「冷房病対策としては、冷え対策にプラスして、仕事終わりや休日の過ごし方を含めた生活習慣に気をつけることが大切です。家に帰ったら、入浴はシャワーで済ませずきちんと湯船に浸かって血流をよくしたり、夜更かしをせず早めに寝たり、お休みの日はウォーキングなど軽めの運動をしたりと、自律神経の働きが低下しないように生活習慣を整えましょう。入浴や運動にはリフレッシュ効果もあるのでおすすめですよ。
なかなかお風呂に浸かる時間がとれないというときは、足湯がおすすめです。テレビを見ながらでもできますし、お好きなアロマオイルを入れると香りの効果でよりリラックスできますよ」(下地先生)

最後に、夏オフィスで健康リスクと戦う女性に向けて、アドバイスをいただきました。

「夏場の体の冷え、不調をそのままにしておくと季節が巡っても回復せず、より体調を崩しやすくなる原因になります。健康は、日々の生活の積み重ねの上にあります。忙しい毎日の中でも、ぜひ自分の体に目を向ける時間を少しでも作ってくださいね。大切な体を守れるのは、あなた自身です」(下地先生)

冷えや冷房病は普段の心がけ次第で十分対処ができそうです。ぜひ実践して夏のオフィスを制覇しましょう!

(取材協力:下地里佳、文:石原亜香利)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年06月17日に公開されたものです

下地里佳


沖縄県宮古島出身。中医学をベースに、漢方薬で女性の「ココロ」と「カラダ」のメンテナンスをする漢方薬剤師。国際中医専門員 国際中医薬膳管理師でもある。調布東西薬局 元副薬局長。
現在は大好きな故郷沖縄に戻り、一般の薬局に勤務しながら、女性のための漢方専門相談薬局 琉華(りゅうか)のオープンに向けて準備中。
http://ameblo.jp/kampo-okinawa/

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