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あなたの頭痛の原因は? 女性に多い頭痛のタイプと対処法&おすすめ漢方薬

女性に多い頭痛の2つの症状

会社を休むほどではないけれど、気になってしまう頻繁な頭痛。片頭痛や緊張型頭痛など頭痛のタイプはさまざまで、その原因も人によって異なります。頭痛の中でも、女性が悩まされやすい2つのタイプについて、霞が関ビル診療所の丸山綾先生に聞きました。

◆タイプ1 肩こりと連動している頭痛

「肩や首のコリと連動しているタイプの頭痛は、時期や天候を問わず慢性的に悩まされることが多いようです。デスクワークが続いたり、精神的なストレスでも悪化します」(丸山先生)

上半身の筋や筋肉が緊張することによって起こる頭痛。日常的に上半身のストレッチを行うことが予防につながります。また、葛根湯などの漢方薬も効果が見込めるそう。葛根湯というと、風邪に処方するというイメージがありますが……。

「葛根湯は初期の風邪に服用する漢方薬としてよく知られていますが、一方で慢性的な肩こりや、寝違えたりしたときにも効果があります」(丸山先生)

ただし、葛根湯は実証タイプ(もともと体力があり、健康体の人)の処方。虚証(体力がなく、痩せ形の人)の場合は桂枝加(けいしか)葛根湯などを勧めるのだそう。

◆タイプ2 いわゆる片頭痛

「片頭痛の原因はさまざまですが、特に女性の場合、月経前や月経中、雨が降る前などに頭痛が起こることがあります。発作的に起こるタイプの頭痛です」

頭痛の病態を東洋医学で考えると、「瘀血(おけつ)」「水毒(すいどく)」「気滞(きたい)」などさまざまなよう。

片頭痛の特効薬として「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」「五苓散(ごれいさん)」がありますが、どちらも水をさばく効果があります。また、女性の3大処方のひとつである「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は「瘀血」「血虚」に加え「水毒」にも効果があり、頭痛のみならず女性の体調不良によく処方されます。また安胎薬としても用いられます。

頭痛が頻繁にある人にとって、明確な処置方法がないことは悩みの種ですが、漢方薬は痛くなってから対処するのではなく、継続的に服用することで頭痛を引き起こす原因に根本的にアプローチできるというメリットが。鎮痛剤がなかなか効かない、鎮痛剤の量を減らしたいという人は一度漢方薬を試してみるのも手かもしれません。

頭痛は放っておいても治ることがあり、「病院へ行くほどではない」と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、たかが頭痛と侮らずに原因を探ってみることも大切です。不調には早めの処置を心掛けましょう。

(取材協力:丸山綾、構成:マイナビウーマン編集部)

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年06月08日に公開されたものです

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