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“泣きのツボ”が同じ男女は相性抜群? 話題の婚活イベント「涙婚活」に潜入取材!

水野久美(フリーライター)

婚活ブームの昨今。価値観の合うパートナーがほしいけど、お見合いパーティに参加するのは勇気がない……という女子も多いのでは? 最近注目を集める婚活イベント「涙婚活」は、涙を流して心のデトックスをはかる「涙活」と「婚活」を組み合わせたユニークなもの。そこで先日、リュド・ヴィンテージ目白にて開催された泣けるコメディ映画『夫婦フーフー日記』とのコラボによる史上初の涙婚活試写会イベントに参加してきました♪

この日の参加者は男性10名、女性7名。昨年誕生したばかりの涙婚活イベントですが、過去4回の開催でなんと20組のカップルが成立し、すでに1組は結婚に至ったとか! 現在は広く知れ渡った「涙活」の発案者で、涙活プロデューサーの寺井広樹さんが「“泣きのツボ”が一緒だと価値観も合いやすい」と冒頭で語り、スペシャルゲストでフリーアナウンサーの高橋真麻さんが「ポジティブな涙を一緒に流すのは素敵なこと」と、会場をあたためてくれました。

さっそく登場したのは、落語家ならぬ「泣語家(なくごか)」の泣石家霊照(なかしや れいしょう)さん。ブータンの民族衣装がモチーフの「泣き装束」に身を包み、5分で泣ける噺「泣語」を披露してくれます。この日は『ふつうの家』と題した母子家庭にまつわる人情噺。貧しい暮らしを助け合いながら母親をいたわる長男の家族愛はもちろん、霊照さんの感情のこもった語り口につい目頭が熱くなりました。

続いて、笑って泣ける映画『夫婦フーフー日記』(5月30日公開)の試写会へ。実在の夫婦の闘病ブログから生まれた映画で、作家志望のダンナ(佐々木蔵之助)がヨメ(永作博美)と出会って17年目に結婚したものの、直後に妊娠とガンが発覚。怒涛の育児と闘病生活、入籍からわずか493日でヨメの死……そんな悲しみを死んだはずのヨメと振り返る独特のコメディタッチの作品で、たびたび涙をぬぐう参加者の姿が見られました。

「泣語家(なくごか)」の泣石家霊照さん(左)と、「泣人(なこうど)」の水無月まりえさん(右)

鑑賞後は、いよいよ参加者同士が交流する「涙友タイム」。どのシーンで泣けたかによって3つのテーブルに分かれて歓談します。女性参加者の“泣きのツボ”は「ヨメの父親が病院で泣き崩れるシーン」に偏ったものの、男性は比較的バラバラ。男女ともに同性の主人公へ感情移入しやすい傾向があるようで、価値観のちがいも楽しんでいる様子。仲人ならぬ「泣人(なこうど)」の水無月まりえさんが各テーブルを回って話を振ってくれるので、みなさん和やかなムードです♪

最後は、気になる人の番号を札に書いて回収。その間、「なみだ先生」こと感涙療法士の吉田英史先生がご登壇し「涙を流すことはストレス解消に効果的です。泣くことで自律神経は、緊張や興奮を促す交感神経から安静モードの副交感神経に切り替わるのでスッキリするんです」などと、健康や美容にもいい涙の効用話も。

さて、今回のカップリング結果は……残念ながら開催初の不成立だったものの、涙の効果なのか、参加者の表情がスッキリ明るくなっているのが印象的。32歳の男性参加者に感想を聞いてみると、「何もテーマがないと緊張するけど、ネタがあるので話が盛り上がりました。人それぞれ泣けるシーンがちがうのがおもしろかった」と、笑顔で語ってくれました。

人見知りの女子も、背伸びして疲れてしまう女子も、初めから泣き顔を見られちゃえば“素”の自分で相手と向き合えるかも。涙婚活イベントは嗜好を変えて定期的に開催しているようなので、ぜひチェックしてみては?

(水野久美)

※この記事は2015年05月26日に公開されたものです

水野久美(フリーライター)

フリーライター。トラベル系。愛知県出身。編集プロダクションで旅行情報誌の取材撮影、執筆を経てフリーに。バックパッカー女子ひとり旅で世界30ヶ国以上を放浪。現在は、旅関連の書籍やコラム執筆などを手がける。著書に『いつかは行きたいヨーロッパの 世界でいちばん美しいお城』(大和書房)など。●Webサイト(http://kumi.me

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