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あなたの会社は大丈夫? 「育休・産休」の取りやすさを徹底調査【前編】

五百田 達成

働く女性にとって気になる話題やトレンドワードをピックアップ。男女心理の専門家である五百田達成氏が、ユーザーのリアルな声とともにひもときます!

先日、「育児休業給付」を受け取った男性が3割ほど増えたことが話題になりました。「産休」「育休」は、働く女性にとって常に気になるトピックです。

そこで、ユーザーを取り巻く環境をリサーチすべく「あなたの職場では、産休・育休の制度が整っていると思いますか?」というアンケートを実施。結果は、「思う」57.9%、「思わない」42.1%という結果に。

さらに「あなたの職場は、産休・育休が取りやすい環境だと思いますか?」という問いには、「思う」56.8%、「思わない」43.2%という結果になりました。

この数字、意外でしょうか? それとも納得でしょうか?

ポイントは「制度」と「雰囲気」

「整っている」「取りやすい」派の意見を見ると、

・「女性が多い職場なので、制度自体は整っているほうだし、保育園もあります」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「妊婦は考慮されて業務変更などしてもらえる」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「職員労働組合の力が強いです」(32歳/医療・福祉/専門職)

など、「制度」として整っているという意見が多くあります。ところが、

・「一応、建前上はある」(29歳/金融・証券/専門職)

・「制度自体はあるが、実際に活用している人がいない」(31歳/食品・飲料/事務系専門職)

というコメントもあり、やはり制度だけでは不十分という現実も。職場全体で「取ろう」という雰囲気があるかどうかがとても重要のようです。

実際、「整っている」「取りやすい」派からは、

・「2回以上産休育休をとって戻ってきて活躍してる人がたくさんいるから」(23歳/人材派遣・人材紹介/営業職)

・「みんな使っているし、自然とそういう案内が来る」(29歳/金融・証券/営業職)

・「産休、育休を取るのが当たり前の環境だから」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

という意見が挙がりますし、逆に、「整っていない」「取りにくい」派からも、

・「多忙のため、取得しにくい雰囲気なので」(23歳/その他/専門サービス)

・「社員に若い女性がいなく、今まで産休や育休を必要とした前例がいないので、よくわからない」(27歳/農林・水産/事務系専門職)

・「産休を取る人がいると『まいったなぁ』と言っているのを聞いているから」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「職場では妊娠したら退社するのが普通なので」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)

など、「そういう空気ではない」ことを理由に挙げる声が目立ちます。後編では、育休・産休を取り巻く環境について詳しく見ていきましょう。

(作家・心理カウンセラー:五百田達成)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年3月にWebアンケート。有効回答数280件(22歳~34歳の働く女性)

※この記事は2015年05月01日に公開されたものです

五百田 達成

作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」を専門に講演や執筆。近著『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、22万部を超えるベストセラーに。

●五百田達成オフィシャルサイト:http://www.iotatatsunari.com/
●Twitter:https://twitter.com/ebisucareer
●Facebook:https://www.facebook.com/iotatatsunari.net

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