お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

収納家具を置かない!広く片付く部屋づくり

ふつうは備え付けの収納が足りないから、棚を部屋に置いて補う必要があります。でも、それでは部屋が狭くなって困ります。ではどうしたらいい?ポイントは兼用家具を選ぶこと。広く使えて片付く!一石二鳥狙いで暮らしましょう。

■ベッド下収納で大きく片付ける
部屋の中で最も場所をとるのがベッドです。あえて布団で寝ることでスペースの節約を図る。それもいい方法ですが、布団をしまう場所がなくて、部屋に出したままになりがちという困った面もあります。それならばベッドを置いて、その下を収納として使うほうが有効です。

ベッドを選ぶ際には脚付きタイプで、下部に引き出し式の衣装ケースが入るものがお勧め。収納用品と家具を取り揃えているショップなら、組み合わせができる商品があります。なぜ収納付きベッドではないほうがいいのかというと、次の住まいへ引っ越すときにベッドの解体がラク。そして、ベッドの下から収納用品を取り出して、掃除機をかけることができるから。頻繁に行うわけではないのですが、梅雨時は埃と湿気を取り除いておきたいところです。

ベッド下には、季節外の衣類や寝具、趣味の道具など使う頻度の低いものをしまいます。引き出しの手前側に部屋着やソックスなど、普段よく使うものをしまってもいいでしょう。ただし、手前に引き出せるスペースを空けておくことを忘れずに。また、ヘッドボードのないベッドであれば、ソファのような使い方ができるので、人を招きやすくなります。

■収納付きテーブル&スツールで片付ける
ベッドの次にあると便利な家具がテーブルです。床に座るタイプか、椅子で使うタイプにするか。好みを優先させていいのですが、小さな引き出しのついたものにすると、カトラリーや文具のように細かいものがしまえて便利です。ローテーブルで棚のついたものにすると、そこに雑誌や本を置くことができます。

チェアの代わりになるものとして、ボックス型で中に収納できるスツールを使うと、部屋着やバッグなどがしまえます。木製の2人掛けのベンチで座面の下に棚がついていると、書類や本を収納したりカゴを置いて服をしまったりなど、多用途使いができて便利。雑貨店風にアレンジして実用と装飾を兼ねてもいいでしょう。

また、食器や調理器具をしまうためには、キャスター付きのワゴンを使うのも手です。必要なときにはキッチンやテーブル近くに寄せて使って、用が済んだら部屋の片隅に移動。テーブルの下に潜る高さのワゴンにすると、さらに場所を節約できます。

■吊り下げ収納ツールで垂直に片付ける
よく使うバッグや上着は室内にあると便利。そこで、床置きにするコートラックの代わりに、ドアの上部に引っ掛けられるコートフックを利用します。ドアの上部と下部両方に挟んで使う、ベルト状のフックにすると、バッグを3~4個いっぺんに引っ掛けられます。こうした収納ツールは通販カタログで見かけることが多いので要チェック。壁に立てかけるラダーラック、天井と床に突っ張らせて使う収納パネルなど、垂直面を有効活用すると床を埋めずに片付けることができます。

部屋の使い方を考えるときに、収納家具がなくてもOK。そんな視点でスタートすると、ベッドやテーブル選びの基準が変わってきます。実際の生活シーンを思い描きながら、収納兼用家具で部屋が広く使えるようにしましょう。

すはらひろこ
整理収納アドバイザー認定講師・一級建築士・インテリアコーディネーター。インテリアのプロならではの収納術が、オシャレでやる気がわくと好評。片付け講座を定期開催するほかテレビ・雑誌でも活躍。著書「朝、着る服に迷わないハッピー収納術」(大和書房)、「1分からはじめるかたづけ術」(だいわ文庫)、「無印良品で覚える収納のコツ」など著書・監修書多数。【片付けちゃお】http://suharahiloco.wordpress.com/

※この記事は2015年03月24日に公開されたものです

SHARE