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なかなか治らない手荒れ! 悪化させない3つの心がけ! 

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指のチェックをする人

そもそも、どうして手は荒れてしまうの?

皮膚は、皮膚表面の油の膜(皮脂膜)がその下にある角質層を守っています。ところが、頻回の手洗いやパソコン、紙を扱う仕事による刺激などによりこの皮脂膜が落ち、角質層の水分が蒸発して乾燥してしまいます。そうするとかさかさになった皮膚の表面に亀裂が入り、手荒れがおこるのです。手荒れを治すには、手洗いを頻回にしないことが基本です。新しい角質層がつくられるまで、まずは1カ月、以下の工夫を試してみてはいかがでしょうか。

手荒れを悪化させない、3つの心がけ

食器を洗うときは、水のほうがよい!?

主婦の手荒れの一番の原因が食器洗いといわれています。お湯は手の皮脂膜を溶かすので、水で洗うほうが望ましく、食器用洗剤は原液で使わずに100倍くらいに薄めて使いましょう。ゴムの手袋ではかぶれる場合があるので、できれば、使い捨てのポリエステルの手袋がおすすめです。

お風呂では、ポリエステルの手袋を

お湯が手荒れによくないとはいっても、お風呂に入らないわけにはいきません。シャンプーや石鹸は手荒れにはよくないので、可能ならポリエステルの手袋をしましょう。ただし、長時間手袋をすることで、蒸れないように注意が必要です。症状がひどい部分は、お湯につけないように気をつけます。

手袋&ワセリンで保護習慣を

赤ちゃんのお世話や高齢者の介護中は、こまめに手を洗いがちです。しかし、オムツの世話のときにも手袋をして、手袋は捨ててしまえば、手洗いの回数を減らすことができます。手洗いする場合は前後にワセリンなどを塗って保湿し、手に保護膜をつくるのもよい方法です。手洗い後はしっかりと手の水分を拭き取りましょう。

手荒れのケアには……

ワセリン、ヒルドイド軟膏などの保湿剤をメインに、1日5〜6回以上こまめに塗ります。ステロイド剤で炎症を抑える方法も一般的ですが、あくまで炎症を抑えるだけで根本的な治療ではありません。手洗いや刺激を避け、保湿をしっかりとすることが、手荒れを治すメインの治療になります。手には毛穴がなく皮脂があまり出ないため、一度乾燥してしまうと回復が遅く、なかなかよくなりません。上記のことに気をつけていても手荒れが長引く場合は、細菌がいる場合もありますので、早めに皮膚科医に相談しましょう。

(文:40歳女性医師/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年03月03日に公開されたものです

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医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

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