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入会してみた!カーシェアリングって本当にお得なのか?

無人入会機

「若者のクルマ離れ」なんてことがいわれ、クルマを所有しないことを選択する人が増えているとか。確かにクルマを所有すると維持費が大変ですしね。そこで、維持費の掛からない「カーシェア」という新しいサービスが登場し、利用者が拡大しています。

【知人から買ったクルマは、保証を受けられないって本当?】

このカーシェアというのはどのようなものでしょうか!?

カーシェアは最新カーレンタルの形!

カーシェアサービス『タイムズカープラス』を全国展開しているタイムズ24株式会社に取材しました。

『カーシェア』はレンタカーの最も新しいスタイルといえます。

・ユーザーがネットで予約
・ステーションは無人
・自分でクルマを出し、レンタル
・自分でクルマを元のステーションに戻す

上のように徹底した無人化を実現しているので、その分レンタルフィーも安価になっているのです。価格を見てみましょう。

タイムズカープラスの料金表(抜粋)

・月額基本料:1,030円

・15分単位の利用料金(「ショート利用」と呼称):
ベーシックタイプの車種:15分206円/プレミアムタイプの車種:15分412円

・6時間パック:4,020円
・12時間パック:6,690円 + 距離料金:16円/km
・24時間パック:8,230円 + 距離料金:16円/km
・アーリーナイトパック(18:00-24:00):2,060円 + 距離料金:16円/km
・レイトナイトパック(24:00-翌9:00):2,060円 + 距離料金:16円/km
・ダブルナイトナイトパック(18:00-翌9:00):2,580円 + 距離料金:16円/km

●……ベーシックタイプの車種は主に国産車。プレミアムタイプの車種は主に輸入車。

距離料金はいわゆるガソリン代と考えることができますが、上記のように基本ガソリン代は掛かりません。他にもメリットはあります。

●「込み込み」でこの価格!
ガソリン代もそうなのですが、保険代も込みでこの価格を実現しています。タイムズ24株式会社の試算資料によれば「(ショート使用として)月に62時間使用したとしても、クルマを保有するよりもお得」とのことです。

※コンパクトカー保有コスト51,600円/月と試算

●月額基本料はレンタルフィーに充当される!
毎月掛かる月額基本料は、クルマを借りるとその利用の充当にも使われます。
例えば、その月に6時間パックを利用したとすると、普通なら、

月額基本料:1,030円 + 6時間パック:4,020円

となるところですが、そうではなく、

6時間パック:4,020円

だけでいいのです。月額基本料はそのときのレンタルフィーでリクープされたと考えるわけです。このシステムであれば月に一度利用すれば、月額基本料の部分は元が取れるのではないでしょうか。定期的な利用が想定できる人ならお薦めでしょう。

●キャンセル料は不要!
例えばレンタカーでは、予約しておいてそれが不要になった場合キャンセル料が掛かることがままあります。しかし、『タイムズカープラス』では、使用開始予約時間の前まであればキャンセルしてもキャンセル料は不要なのです。

●料金は本当に使った分だけ!
例えば、レンタカーですと「6時間予約したけど2時間余っちゃった」なんてときには、その2時間分のお金は無駄になりますね。

ところが、この『タイムズカープラス』のカーシェアの場合は、(15分単位でレンタルした場合のみ)予約した時間より短く済んだ分は課金されないのです。レンタカーでいつも時間が余るなんて人にとっては助かりますよね。

借りやすく! 時間を無駄にしない!

『タイムズカープラス』でのクルマの借り方、動かし方は以下のとおりです。

・ネットで借りたいクルマを予約する。
・予約時間に、予約したステーションに行く。
・会員カードを予約したクルマのカードリーダーにかざす。
・クルマのドアが解錠される。
・クルマの中にあるエンジンキーでエンジンスタート。

なんと『タイムズカープラス』で用意されているクルマは、会員カードでクルマのドアを解錠するのです! さらに驚くのはセキュリティー対策です。クルマのエンジンキーはクルマの中に入りっぱなしなので盗難に遭わないかが心配ですが、予約データとの照合が行われており、予約が入っていないクルマは、エンジンがかからないようになっているのです。

また、ネット上からクルマを予約するときに「行き先」を設定しておくと、カーナビにその設定が「行き先」として登録済みになっているのですぐに出発できます。これは助かるサービスですね!

会員数は増加中! 若者にも人気!

タイムズカープラスの広報担当、渡邉倫也さんにお話を伺いました。

――ユーザーのプロファイルを教えてください。

渡邉さん 現在、全国で43万1,115名(2014年12月現在)の会員様がいらっしゃいます。男女比は、男性76%、女性24%です。年代構成で見ると、「20歳代以下:25%」「30歳代:33%」「40歳代:26%」「50歳代以上:16%」となっています。

――若い世代がけっこういらっしゃいますね。

渡邉さん はい。サービスを始めた当初は30歳代の方と40歳代の方で7割といった状況だったのですが、20歳代以下の会員様が拡大しています。必要なときだけ使うというスタイルが若い世代のニーズに合っているのではないでしょうか。

――全国展開されていますが、現在、クルマを借りられるステーションはどのくらいの数ですか。

渡邉さん 現在、全国に6,091カ所あって、クルマは10,434台配備されています。

――これからも拡大する予定ですか。

渡邉さん はい。例えば車両でいいますと今年10月末までに新たに3,000台増車する予定です。

――カーナビに行き先を事前登録できるとか、かなりの工夫をされてますね。

渡邉さん 時間でお貸ししていますので、できるだけお客さまの時間を頂戴しないように考えています。カーナビの種類が自分の慣れたものと違っていると操作に手間取る方もいらっしゃいます。カーナビの設定だけで15分たってしまった、といったことがないようにしているのです。

――無人化のシステムが徹底されていますね。

渡邉さん はい。氏名等の必要事項を入力するだけで入会できる「無人入会機」などもその一つです。10分程度で会員カードを発行できます。弊社本社が入っているビルの地下2階にも設置していますので、もしよければ入会して帰ってください(笑)。

「えっ! 本当ですか」というわけで取材終わりに寄ってみたらありました!

免許証とクレジットカード、携帯のメールアドレスがあればその場で入会し、会員カードを受け取れるのです。

↑会員カードを予約したクルマの解錠に使うのです!

正直、取材するまでバカな筆者などなめていたのですが、ここまで「カーシェア」のシステムが進化しているとは思ってもみませんでした。取材の帰りに、無人入会機を使って『タイムズカープラス』の会員カードをゲットしたほど感心してしまいました。

現在、レンタルカーにできてこのカーシェアにできないのは「乗り捨て」だけといっていいでしょう。借りたクルマの返却場所は、最初にスタートした場所でなければなりません。しかし、これも「自動運転の可能なクルマ」が完成したら実現できそうです。

借りた場所へ自動で戻ってくれれば乗り捨てできますからね。

未来の話はともかくとして、現在「ちょっとクルマを使いたい」という人には最適なサービスかもしれません。

⇒『タイムズカープラス』公式サイト
http://plus.timescar.jp/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2015年02月14日に公開されたものです

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