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『風の谷のナウシカ』名言10選―「さあみんな 出発しましょう どんなに苦しくとも」ナウシカ

宮崎駿監督のアニメ作品はたくさんありますね。でも、 宮崎監督自身が描いた漫画原作があるという意味で『風の谷のナウシカ』は特別な存在といっていいのではないでしょうか。今回は、『風の谷のナウシカ』の原作漫画(徳間書店刊)全7巻から名言を集めてみました。

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申し訳ありませんが、この記事内には物語の展開を記述した部分があります。この記事を読む方は、その点をご了解くださいませ。

●「ホラ こわくない」ナウシカ
『風の谷のナウシカ』第1巻 P.24

野生のキツネリス・テトがナウシカと初めて会って、その指にかみついたシーンでのせりふ。ナウシカは痛みを我慢してテトに語り掛けます。「おびえていたんだね でももう大丈夫」とせりふは続きますが、反省したテトはナウシカの指をなめます。

このシーンは映画にもありましたね。

●「ナウシカ お前はお前の道をいくがいい それも小気味のよい生き方だ 私は私の血みどろの道をいく 親兄弟と殺し合う 呪われた道をな……」クシャナ
『風の谷のナウシカ』第3巻 P.154

ナウシカとクシャナ、二人とも「姫さま」ですが、生きる道、その運命は全く違っています。ナウシカの進む道を認めつつ、クシャナ自身がそれを語ったせりふです。

●「くたばってたまるか……」クロトワ
『風の谷のナウシカ』第4巻 P.74

追い詰められたクシャナを救うため、クロトワはコルベットを逆噴射させます。そのとき重傷を負い、血まみれになったクロトワのせりふです。クシャナは瀕死のクロトワを背負ってその場を脱出。クロトワのしぶとさ、生命力を感じさせるせりふです。

●「おれの 妻になる 女だからな ……」神聖皇帝
『風の谷のナウシカ』第5巻 P.114

クシャナを指して神聖皇帝が言った言葉です。修羅のようなクシャナをめとると言う、この神聖皇帝もすごい男です。

●「そうしたらな…… 姫さまは だまって立ってな この年寄達の 白髪頭をな おさな子にするように だいて下されたよ」ミト
『風の谷のナウシカ』第6巻 P.123

なぜナウシカを止めないのかと言うクロトワと、ミトじいとの会話に出てくるせりふです。ナウシカの優しさが伝わってきます。クロトワはこの後、「姫さま 姫さま みんな姫さま」とぶつぶつ言いながらも一緒に行きます(笑)。

●「わが名はオーマ 風の谷のナウシカの子 オーマ」オーマ
『風の谷のナウシカ』第7巻 P.81

ナウシカは「とても危険なかけ」だと思いながらも、復活した巨神兵に名前を与えます。我が子として。オーマはお母さんのナウシカに尽くすようになります。

●「肉体は遠く 離れていても あなたと共に 行きましょう たとえ絶望に砕かれようと…」セルム
『風の谷のナウシカ』第7巻 P.133

この世界がなぜこんなふうになってしまったのか、その真実を見極めるため旅立つナウシカに語り掛けるセルムの言葉です。真実、本当のことを知るのは、ある意味恐ろしいことです。勇気を持って立ち向かうナウシカと、セルムの覚悟が伝わってきます。

●「私たちは 血を吐きつつ くり返し くり返し その朝を こえて とぶ鳥だ!!」ナウシカ
『風の谷のナウシカ』第7巻 P.198

過去の遺物と対決した際のナウシカの言葉です。この対決が世界に生きるものたちの運命、未来を決するのですが……。

●「ぼく 立派な人になれたか心配だ」オーマ
『風の谷のナウシカ』第7巻 P.216

ナウシカを母と慕うオーマの言葉です。お母さんに自分が立派だったか、自分が役に立ったかを確認しながら、最期を迎えます。ナウシカは最期までそばにいて、彼を褒めてあげるのです。

●「さあみんな 出発しましょう どんなに苦しくとも」ナウシカ
『風の谷のナウシカ』第7巻 P.223

この物語のラスト。ナウシカの最後のせりふです。この世界で生きていく人間たちを代表して決意を語ったように思えます。この先、ナウシカたちが幸せに暮らせるようにと祈らずにはいられません。

いかがだったでしょうか。漫画版の『風の谷のナウシカ』はドラマチックで、人の心を震わせる素晴らしい作品です。もし、映画版は見たことがあるけど、漫画版は読んだことがないという人がいたら、ぜひ漫画版も読んでみてください。

宮崎駿先生の思いがより強く伝わってくることでしょう。

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2015年01月20日に公開されたものです

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