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意外と知らない? 警察の階級ってどうなっているの?―全部で9つの階級

皆さんは、警察官の階級ってどうなっているのかご存じですか? 『踊る大捜査線』や『相棒』の主人公たちは「警部補」や「警部」ですが、どれくらいの地位なのでしょうか? 今回は、そんな意外と知らない警察の階級について、ご紹介します。

『相棒』の杉下さんは上から6番目?

日本の警察官は、警察法という法律で九つの階級に区分されています。その階級は以下になります。

●警視総監
警視庁のトップの職名であり、警察官全体の階級の最高位に当たります。定員は1名で、現在は高綱直良氏です。

●警視監
次に偉いのがこの「警視監」。定員は最大で41名で、警察庁の次官や地方警察局の局長などは警視監です。ちなみに柳葉敏郎さんが演じた『踊る大捜査線』の室井慎次は、最終的にこの警視監に就任しました。

●警視長
上から3番目の階級が「警視長」です。警察庁内の各局の課長や室長、警視庁の各部長などがこの階級です。

意外と知らない知識「警察庁長官と警視総監の違い」

●警視正
警察官の階級の4番目が「警視正」。この階級になると、大規模な警察署の署長になることができます。『踊る大捜査線』でユースケ・サンタマリアさんが演じた真下正義は、最終的に警視正になり、湾岸警察署の署長に就任していましたね。

●警視
警視正の一つ下の階級が「警視」です。『相棒』では、及川光博さんが演じる神戸尊が当初この階級で、警察庁警備局警備企画課の課長補佐をしていました。

●警部
次はドラマなどで皆さんもよく耳にする「警部」です。警察庁では係長、地域の警察署内では副署長や次長などがこの警部という階級です。 水谷豊さん演じる『相棒』の杉下右京がこの警部(作中で警部補から昇進)。役職も警視庁特命係係長です。

●警部補
警部の一つ下の階級が「警部補」です。各警察署の係長級の役職に就くことができます。『踊る大捜査線』で、織田裕二さんが演じた青島俊作は最終的にこの警部補に昇進。湾岸警察署の刑事課強行犯係係長になりました。

●巡査部長
次は「巡査部長」。警部補の補佐や巡査の指導、また交番などの班長を担うことが多い役職です。『相棒』で杉下右京の初代相棒の亀山薫などがこの巡査部長ですね。

●巡査
日本の警察官の最下位の階級が「巡査」です。警察官全体の3割がこの巡査で、ここから昇進していきます。

法律で定められている警察官の階級はこのようになっています。他にも、警察全てを取りまとめる警察庁のトップである「警察庁長官」がありますが、これは階級外。また、『こち亀』の主人公・両津勘吉の階級である「巡査長」という階級は、規則で定められた呼称であって、階級ではなかったりします。

ちなみに、警察ドラマなどでよく耳にする「刑事」というのも階級ではなく、刑事課や生活安全課などに所属する、「私服の警察官」を指すものだったりします。

こうして見てみると、『踊る大捜線』の室井さんはものすごく上の地位まで上り詰めたのだと分かりますね。あと一歩で警察を変えることのできる地位にたどり着けます。

こうした「階級」の側面から警察ドラマを見てみるのも、また一興かもしれませんよ?

(中田ボンベ@dcp)

※この記事は2015年01月18日に公開されたものです

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