お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「銀行」と「信用金庫」の知らない違いとは?

給料はたいてい銀行振り込みで入ってきます。その昔は現金手渡しだったというのも聞きますが、今、そんな企業はそうそうないでしょう。ところで、金融サービスというと銀行の他に信用金庫というのもあります。何がいったい違うのでしょうか?

【今さら聞けない!信託銀行と銀行の違い】

銀行は株式会社

銀行と言っても大きく分けて「都市銀行」と「地方銀行」に分かれますが、どちらも株式会社です。株式会社ということは、株主が存在するわけで、株主に利益が供給されなければいけません。というわけで、株主の意向が尊重されます。

逆に信用金庫は地域の繁栄と相互扶助を目的とした金融機関です。組織としては会員の出資による非営利組織となります。会社や組織の利益よりも先に地域のための利益を追求しているのです。

融資の条件が違ってくる

例えばお金を借りるとして、銀行の場合は融資先に条件はありません。もちろん、会社の利益にならない相手に融資は行いませんが、例えば住んでる場所やその人の身分などは一切関係ありません。顧客の利益よりも優先されるのは会社の利益です。

信用金庫の場合は、原則会員にのみ融資を行います。相互扶助を目的としているので、会員外に融資を行うメリットはないのです。また、会員は原則その地域に住んでいる人、もしくはその地域の中小企業が対象です。中小企業などに融資することで、地域に利益を落とせるという考え方なのです。

なお、最近は小口取引の場合は会員外でも融資をしてくれるそうです。

実は法律が違う

そもそも、銀行と信用金庫では、根拠となる法律が異なっています。銀行は「銀行法」という法律に対し、信用金庫は「信用金庫法」という法律に基づいて運用されているのです。

住宅ローンとかはどっちがやさしい?

基本的に安定した職についていれば、銀行だろうが信用金庫だろうがローンは組めるでしょう。ただし、収入が低い場合や起業したばかりの人に対しては、銀行は冷たい傾向があります。確実な利益を求められるからです。その代わり、信用金庫は相互扶助を目的としてますし、貸し渋りするなんてうわさを立てられては信用問題につながるので、ローンや融資のハードルは下がります。

なお、金利は大きな銀行のほうが低い傾向にあるのですが、住宅ローンくらいですとあまり変わらなかったりします。

同じような金融機関のはずなのに、なんでこんなに違うのだろうと思ったアナタ。組織の成り立ちからして違うのです。とはいえ、基本的な金融機関の機能に差異はありません。アナタにあった金融機関を選びたいものですね。

※この記事は2015年01月17日に公開されたものです

SHARE