お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

高い空を飛んでいるトンビに油揚げをさらわれるのはなぜ?

日本ではなじみ深い猛禽類として昔から知られているトンビ。ことわざにもある通り、人間が手に持っている食べ物をとろうとすることもありますが、なぜあんな高空から狙うことができるのか気になってしまいますよね。そこで今回は、トンビの持つ能力の秘密に迫ってみました。

【中高年者の視力の現状―病院の検査だと見えるのに家では見えない!】

トンビは視力に優れている

トンビが高空から急降下して獲物をとらえることができるのは、優れた視力を持っているからです。上昇気流を利用して滑空するため、餌となるものが多い場所や上昇気流が置きやすい場所では、カエルや魚といった自然界の生き物はもちろんのこと、人間が食べている最中のお弁当や生ゴミを狙うことも。

時にはカモメやカラスと獲物を取り合う様子も見られます。同じ鳥類に属するタカも、300メートルの高さからネズミなどの獲物の動きが手に取るようにわかるといわれています。

鳥は小さい音に敏感

鳥は人間よりも可聴域が狭いため、決して聴力が良いというわけではありません。しかし小さな獲物の動く音や、かすかな物音を察して敏感に反応することが多いのだとか。その理由としては、小さな音を聞き分けやすい能力が備わっているためです。

私たちにとって身近なスズメやカラス、インコなどをよく見ていると、小さな音にどれだけ反応しているかがわかることでしょう。

嗅覚に頼っている鳥は少ない

地表に近いところにはたくさんのものがあるため、さまざまなニオイがあるもの。しかしトンビなどの鳥は普段高いところを飛んでいるため、これらニオイを感じることがないことから嗅覚は全体的に弱いといわれています。

獲物を狙う場合も視力や聴力を頼りにすればよいので、嗅覚があまり発達しなかったとも考えることができます。

しかしニワトリやペンギンのように飛ばなくなった鳥がいるわけですから、獲物をとらえる上で嗅覚が必要となる鳥類も少なからず存在します。同じ鳥類であっても、発達している部分はそれぞれ異なるのです。

トンビに食べ物を狙われた経験のある人も、その能力を知ることで思わず納得してしまうはず。今後同じような経験をしないためにも、野外での食べ物の扱い方には気をつけてくださいね。

※この記事は2015年01月12日に公開されたものです

SHARE