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Tの字に交わった交差点はT字路?丁字路?

普段何気なく「T(ティー)字路」という表現を耳にしますが、「丁(てい)字路」と言う人もいますよね。どちらが正しいのでしょうか。見た目も音も似ているこの二つについて、へぇといったもの、豆知識をご紹介します。

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もともとは丁字路

日本で古くから用いられてきたのは、漢字である丁字路です。道が三方向に向けて延びる三差路の一種を指す法律用語として、現在でも道路交通法に規定されています。

もともと「丁」のような形のものを表す言葉として「丁字」というものが16世紀の文献に登場しています。それだけ古くから使われてきた言葉なのです。

最近ではT字路でも構わない

欧米の文化が入ってくるにつれ、アルファベットが日本人に浸透するようになると、T字路という言葉も使われるようになりました。これは、丁とTの字が似ている上、音も似ていたため、次第に普及していきました。

言葉は時代とともに変化するものなので、昔こう言ったからそれが正しい、というようなものではありません。T字路もこうして普及したため、現在ではニュース原稿でも使って差し支えないほど一般用語になりました。

T字路に関する役立つ事実

携帯電話で変換しようとすると、どちらでも変換できるものが多くなっています。ただし、法律の専門家になろうとする場合は、法律用語としては丁字路が正しいということは覚えておいたほうが良いでしょう。

ちなみに、T字路が正しいと思っている人も少なからずいるようです。ご年配の方がうまく「ティー」と発音できないから「てい」字路と言っている、と勘違いしている人もいるようです。アルファベットの「D」と「でー」のようなものですね。

丁字路に関しては、それは誤解です。あくまで伝統的には丁字路で良いのです。

似たようなものでワイシャツという言葉がありますが、あれは「Y」ではなく「ホワイト」がなまったものだそうです。形が「Y」というわけではないのです。ただ、Tシャツは別の話で、T字形をしているからTシャツと言うそうです。

ややこしいですね。

アルファベットと言葉の雑学をご紹介しました。普段何気なく使っている言葉の中には、勘違いや変化が起こっているものです。時には調べてみるのも面白いかもしれませんね。

※この記事は2014年12月27日に公開されたものです

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