【イラストコラム】女性は、温泉ではタオルを使って体を隠すもの？

めっきり肌寒くなり、年末の疲れもたまってきたころ。温泉にいきたいなぁなんて考えている人も多いのではないでしょうか。ところで、みなさんは温泉に入るとき、タオルで体を隠しますか？　それとも気にしませんか？

■隠す派

まずは多勢の隠す派。第一に恥じらい、第二にマナー。別にすっぽんぽんの人がいてもどうぞお好きにとは思うけど、「掛け湯をしてからお湯につかる」と同等に「前を隠して風呂に向かう」をマナーと考えている人も多い様子。同じ女性とはいえ、見る方も照れてしまいますしね。でもよく考えたら、おしりは丸出しなんだから、ちょっぴりマヌケ。

■隠さない派

「隠すほうが恥ずかしい」というのは、「隠すような恥ずかしいものという認識こそが恥ずかしい」って感じで一筋通っていますね。そう言われたところでわたしは隠しますが、その潔さはちょっとばかしかっこいい。

「ついてるもん一緒でしょ！」という意見もありました。いや、そうだけども！　「ついてる」という言い方！　男子ならわかるけど、女子は……。まぁついてる……のか。それでも別の体なのでドキドキしますし、見ますけどいいですか？

やっぱ10代はすらっとしてんなぁ……。そうそう、20代後半くらいから背肉がついてくるんだよねぇ……。あー、いつかあんな風に乳垂れるのかぁ……等々、すました顔で考えています。まぁ温泉って、基本は女体を見るくらいしかすることないですから、自然に見てしまうんですけどね。

隠す派・隠さない派の中間層で、「友だちがいるときは隠す」という方々も。確かに、もう二度と会うことのないだろう人の前ならそんなに恥じらう必要もないのかも。少なくとも友だちの前よりは堂々としていられますね。友だちだと裸を見るのも見られるのもなんだかドギマギしちゃう。かたや身内は大丈夫だから、やっぱり慣れなのかしら。

温泉に入るときはタオルで隠してモジモジしているくせに、体を洗ったり、湯船につかったりあがったりを繰り返しているうちに、だんだん恥ずかしくなくなってくるのはなぜなのでしょうね。

温泉でボワーっと癒されて気が大きくなるからなのか？　脱衣所に戻るころにはまた恥じらいが復活して、コソコソ隠して着替えたりするんですけどね。

余談ですが、以前、外国人のお姉さんがひとり、コインロッカーのところで素っ裸になってお店ゾーンに行こうとしていて、まわりの日本人女性たちが物凄い形相で止めていたのを思い出しました。

思わぬ場で目にする他人の裸は、あれほど人をギョッとさせるものなのかと思ったら、お風呂場での裸祭りくらい屁でもないような気がしてくる不思議です。

※この記事は『女性は、温泉ではタオルを使って体を隠すもの？―隠さない24.6％「ついてるもん一緒でしょ！」』を再構成しています。

（文・イラスト：MARI MARI MARCH（マリマリマーチ）／OFFICE-SANGA）

※この記事は2014年12月24日に公開されたものです