アカーン！口下手男子を追い詰める女性のセリフ9選「あ、そう言えば……」「それで?」
仕事のときは平気なのに、プライベート、特に彼女や妻の前では、途端に言いたいことが言えなくなってしまう男性は多いようです。そんな男性を目の前にすると、どうしても女性はイライラしがち。なんとか口を開かせようとしてしまいます。
【人と話すときに気をつけたいNGなクセ5つ「体が相手の方へ向いていない」「手足を動かす」】
しかし、実はそんな女性が発するセリフが、かえって口下手男性を追い詰めてしまうことも……。
そこで、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に、口下手男子を追い詰める女性のセリフについて、お話をうかがいました。
1:「もっと、ちゃんと聞いてよ」
「女性が会話に求めるものは共感。すぐに『わかるよ』『大変だったね』と共感の反応がないと、『この人、ちゃんと聞いているのかな?』と不安になります。
しかし、男性は問題の解決策など、何かの結果が出る会話を目指します。そのため、女性の話を聞いてから反応するまでに、時間がかかってしまうことも。口下手な男性だと、その考える時間が長くなってしまうこともあるでしょう。
『ちゃんと聞いてよ!』と追い詰めるのは逆効果です」
2:「何を考えているのか、言ってみてよ」
「口下手な人の特徴として、『上手に話さなくてはならない』と必要以上に強く思っていることが挙げられます。そのため、何か言いたいことがあっても、それを口に出すまでに時間がかかってしまいます。
沈黙が長引くと、つい『何を考えているの?』と聞きたくなりますが、さらに焦らせてしまうだけ。相手の考えがまとまるのを、気長に待つのが得策です」
3:「なぜ、黙っているの?」
「会話中に相手が黙り込んでいると、『怒っているのかな?』『何か悪いことを言ったかな?』と不安になりますよね。ただ、口下手男性の場合には、『次に何を言えば良いか』を一生懸命考えているため、沈黙しているという可能性大。
そこへ『なぜ黙っているの?』と質問すると、またそれに対する答えも考えなくてはならなくなり、沈黙が長引くだけです」
4:「それで?」
「会話を弾ませたいとき、『それで、どうなったの?』と話の続きを促すのは有効な方法。ただ、口下手な人が相手の場合には、あまり『それで?』『それから?』と急かさない方が良いでしょう。
口下手な男性が口を開いたということは、ひとまず言いたいことがまとまって、言葉にできたということ。そこで『続きは?』とすぐに言われてしまったら、また次に話す内容を考えるために、口を閉ざしてしまう可能性が高いですね」
5:「でもね……」
「せっかく考えて、考えて口を開いたのに、返ってきた言葉が『でもね……』という否定では、口下手男性はさらに口を閉ざしてしまうだけ。反論したい場合でも、まずは肯定から入ることが大切です。『そうだね、その気持ちはよくわかるよ』と一旦、口下手男性の話を受け止めた上で、『ただ、私はこう思う』という流れで反論するように心がけてみてください」
6:「YesかNoか、ハッキリして!」
「口下手な人がなかなか話せないのは、緊張が原因でもあります。『YesかNoか!』のように選択を迫る言い方をすると、その緊張がさらに高まり、口下手な男性にとっては口を開きにくい状態となってしまうでしょう。
選択を迫るのではなく、『○○と××という方法があると思うんだけど、どうかな?』と提案するような言い方ができると良いですね」
7:「ちゃんと私を見て話してよ!」
「相手の目を見て話をするのが苦手な人もいます。そんな男性に『目を見てよ!』と言うと、緊張を高めてしまうだけ。相手が目を見てくれないと不満を感じる気持ちもわかりますが、口下手男性が相手の場合には、少し大目に見てあげた方が良いでしょう」
8:「あ、そう言えば……」
「女性の話は、アチコチ飛ぶことが多いですよね。『あ、そう言えば……』『○○と言えばさ』というように、まるで連想ゲームのように会話が続いていきます。しかし、口下手男性の場合には、これについてこられない人が多いことも知っておきましょう。
今話している内容について一生懸命考えているのに、その間に別の話をされても反応できません」
9:「今はそんな話をしているんじゃないでしょう?」
「口下手男性にとっては、一生懸命考えて口に出した言葉。それを、『今議論しているのは、それではない』と切り捨ててしまっては、会話が続くはずもありません。こちらとしては関係がない話のように思えても、口下手男性にとってはつながっているのかも。
『そんな話をしているんじゃない』と否定する前に、どうつながっているのかをたずねてみると良いでしょう」
まとめ
楽しい会話がしたいのに、きちんと話し合いがしたいのに、相手の反応が悪いとイライラしてしまいますよね。しかし、そんなときこそ冷静に。口下手男子の気持ちを理解して、うまく言葉を引き出せるように工夫してみてはいかがでしょうか?
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
※この記事は2014年12月23日に公開されたものです
