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子供の考える力を育てるのは「積極的な質問」

大人になると、当然のように求められるのが「決断力」です。日常の小さなことから、一生をかける大きな問題まで……人は様々なことを自分で考え、そして決断することを求められます。考える力は、一朝一夕で身に付くものではありません。

【脳が成長するときは体の成長が遅くなる-米研究】

子供のころから、積極的な働きかけを実践しましょう!

質問すること

子どもに考える力を身につけて欲しいと思ったら、周囲の大人が積極的に「質問」をすることが大切です。なぜなら人間は、質問をされたときに初めてその理由を考えようとするからです。幼いころから「考える力」を育んでいれば、いつしかそれは習慣に。

人から問いかけられる前に、考えることが可能になります。これは仕事でも人とのコミュニケーションでも役立つスキルなのです。年齢に応じた質問で、子どもに積極的に働きかけましょう。

3歳……理解力が高まる時期

2~3歳になると、多くの子どもは大人と会話をすることが出来るようになります。それと共に、「なぜ?」という問いかけも爆発的に増えてきます。「イヤイヤ期」に続く「なぜなぜ期」に、ゲンナリしてしまう方も多いかもしれません。

しかしこれこそが、子どもの理解力が発達してきた証拠なのです。目の前の事柄を不思議に思い、そしてそれを自分で考えようとしている途中で、この「なぜ?」という質問が飛び出します。「全てに答えるのが面倒だ」と思うことも多いでしょうが、全ての質問に答える必要はありません。

「調べて、わかる」「一緒に考える」というステップも、この時期には大切なことなのです。

この時期には、子どもに何かをさせたいときに「指示」から「質問」に切り替えるのがオススメです。「これにしなさい」ではなく「どっちにする?」、「ありがとうと言いなさい」ではなく「こういうときは、なんて言うの?

」という質問が、子どもに考える習慣を身につけさせます。

4歳……自分の気持ちを説明する

4歳は、子どもの知性が大きく発展する時期です。以前よりも物事を、論理的に考えるようになります。二つのことを同時に出来る能力も身に付いてくるので、「本当は○○をしたくない」けれど「しなくてはいけない自分」など、自分の中の本当の自分を意識するようにもなります。

これは、自分や他者を思いやる上で、とても大切なステップです。子どもが何かを選んだときには「なぜそれを選んだの?」、何かをするときには「なぜそれをするの?」と、「心の中の本当の自分」を意識できるような質問で、働きかけてあげましょう。

6歳……「どうして?」という問いかけ

幼児期もそろそろ終了の6歳。人格形成の上で、非常に大切な時期だと言われています。子どもの思考も高度になりますので、その行動に思わず唖然としてしまうこともあるかもしれません。こんな時期に、ぜひ積極的に使いたいのが「どうして?

」という質問です。「どうしてそれが欲しいの?」「どうしてそれがしたいの?」など、子どもが自分の考えを披露できる場を作ってあげましょう。そこで子どもがどんな理由を挙げたとしても、馬鹿にしてはいけません。「そうなのね。

○○だから、これがしたかったのね」と受け止めてあげることで、自分の発言に自信が持てるようになります。

考える力は、勝手に身に付くものではありません。何度も繰り返し働きかけることで、大人になってから困らないよう、サポートしてあげましょう。

※この記事は2014年12月11日に公開されたものです

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