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子育ての悩みを解決する魔法の言葉「ぴちょぴちょぴっちょん」

アラサー世代の中には、今現在子育てに奮闘している方も多くいらっしゃることでしょう。赤ちゃんにはもちろん、幼児にも、大人の理屈を伝えることは難しいもの。世の中のルールを、一つずつ教えなくてはならないのですから、苦労は当然だと言えそうですね。

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子育てに限界を感じてしまったとき、魔法の言葉「オノマトペ」を思い出してみてください。

ぴちょぴちょぴっちょん

あなたは「オノマトペ」という言葉を聞いたことがありますか? どこかで耳にしたことがあるような気もするけれど、なんだっけ!?という方が多いのかもしれませんね。オノマトペとは、擬音語と擬態語を合わせたもの。

具体的にあげると「わんわん」や「すーっと」などが、このオノマトペにあたります。考えてみると、日本語には実に多くのオノマトペが存在していて、ごく自然に使っていることが分かります。

赤ちゃんに語りかける魔法の言葉

日本語には多くのオノマトペがあると書きましたが、中でも豊富にあるのが、赤ちゃん向けの絵本の中。ためしに、赤ちゃん向け、幼児向けの絵本を一冊開いてみてください。「じゃーじゃー」や「ビリビリ」「ふわふわ」「すやすや」など、実に多くのオノマトペが使われています。

こうしたオノマトペに、赤ちゃんは喜んで反応します。

実はここに、オノマトペの秘密が隠されています。オノマトペは大抵、リズムの良い言葉です。人や物の動作、様子にぴったりと合ったリズムの良い言葉が、小脳に刺激を与えます。小脳は人の動きを、「考えなくてもできるように自動化してくれる働き」を持つ部位です。

「これをやぶって」と言うよりも「びりびりして~」と伝えた方が、子どもの脳にはダイレクトに届きます。深く考えず、手に持っているものを破りやすいのです。

子どもにも有効

こうした働きは、赤ちゃんを喜ばせるためのものだけではありません。幼児期にしつけにも一役買ってくれるでしょう。例えば「背筋を伸ばして」と伝えるよりも、「背中ピーン!」と言ってみてください。「なんで?」なんて口答えをする前に、子どもの背中は反応するでしょう。

この他、「静かにして」は「シィーだよ」、「トイレ行こうか」は「しーしーしようか」、「走らない!」は「そろそろ歩いてね」と言い換えてみてください。きっと子どもは、自然に行動してくれることでしょう。

日本語文化に根付いたオノマトペは、人の脳に訴えかける不思議な力を持った言葉。もちろんそれは、子育てにも有効だと言えそうですね。子育てに疲れてしまったら、時にはゆっくり子供の絵本を開いてみてください。そこには多くのオノマトペが溢れているはず。

「子どもに伝わる言葉」のヒントも、きっと見つかるでしょう。

※この記事は2014年12月11日に公開されたものです

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