「ヨルタモリ」の宮沢りえの和装姿が人気―着物の時「うなじ」以外で色香が漂うポイント
10月からスターとしたタモリさんの新番組「ヨルタモリ」はもうご覧になりましたか? 放送初日からtwitterでも話題沸騰でしたが、とりわけ多かったのが、宮沢りえさんの色っぽさを絶賛する声です。
【え!着物って洗濯機で丸洗いできるの?「素材によってはできる」】
「和服姿の宮沢りえがいちいちかわいくてこれもまた眼福」「ヨルタモリの宮沢りえが思った以上に魅力的な件」「ヨルタモリ、宮沢りえちゃんの着物姿が素敵。毎回楽しみ~」「ヨルタモリに出てくるお店のママの宮沢りえの雰囲気最高だな」「宮沢りえエロいな… #ヨルタモリ」(すべて原文のまま)と、りえ押しtweetは枚挙にいとまがありません。
しかもその多くが、宮沢りえさんそのものの美しさというより、「和服姿の宮沢りえさん」を褒めているのが大きな特徴。
他のバラエティ番組や映画では発見できなかった新たな魅力を見付けちゃった! という感じがみてとれます。
襟の抜き方次第で上品にも下品にもなる!
そう。着物とは、女性の色香を引き出す衣装です。「着物姿の女性のうなじは色っぽい」とはよく言いますが、衿足は特に艶っぽさが香り立つ部分。そのことを十分に承知している女性は襟の抜き方も見事で、「上品でありながら色っぽい」完璧なまでの後ろ姿で、すれ違う人々を魅了します。
とはいえ、衿を抜き過ぎると品がなくなるので、抜き具合には存分に気を配ることが大切。いかにもではなく、さりげない抜き方ができてこそ、清潔感を併せ持った大人の色香を演出することができるというものです。
反対に、まったく衿を抜かずにうなじを隠してしまうと、衣紋が詰まり気味で見た目にも堅苦しい印象を与えます。
「いやらしすぎず、ほどよい色香」を演出するのはなかなか難しいものですが、まずは着物姿での色気の出し方をマスターするのもなかなかオツかもしれませんよ!
うなじだけじゃない! 着物着用時に色香が漂うポイントって?
しかも、着物には襟足以外にも色気を感じさせるポイントが満載。そもそも、着物は身体全体を隠すようにできていて、腕も足も胸元も極力見えないように着るものですが、だからこそ、袖口からちらりと見える襦袢や腕、階段を上り下りする際に見える足首にも色気が漂うのでしょう。
また、身体全体を覆う役割を果たしていながら、実は布を巻いているだけという点についても、なんだか色っぽいと感じてしまいますね。
さらに、着物を着用した女性のさりげない動作によって裏地がちらりと見えたときに、ドキッとするという人も多いはず。この裏地によく使われているのは、ベニバナから採れる染料で染めた真っ赤な紅絹(もみ)。遊女の襦袢の定番色も赤だという認識の人が多いと思いますが、チラリと見え隠れするところに情熱的な色を隠しているところが、内に秘めた想いを想起させるようでとっても官能的。
自分で着物を着る際には、ぜひそのことを意識してみてください。それによって、あなたのセクシーな魅力がぐっと高まるはず。
まだ自分では一度も着付けしたことがないという人は、着付け師のお仕事について学べる無料セミナーに参加してみるのもおすすめ。
プロ直々に「美しく衿を抜くコツ」を学んで、着物の奥深い魅力にぜひ触れてみて。
(観月陸)
※この記事は2014年12月01日に公開されたものです