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【女の嘆き】詮索好きのママ友、どうかわす? 「ママ友トラブル」を回避する4つのコツ

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
子どもが保育園に通いはじめました。幼稚園と比べて保育園は、ママ同士のトラブルは少ないと聞いていたけれど、そう甘くはないようです。あるママが、子どもが身につけているものや家庭の事情に興味津々で、会うたびに詮索してきます。話したことは、だいたい後日、ほかのママや先生たちにも筒抜けになっています。地味に嫌な思いをするのですが、こういうママ友とは、どう付き合えばいいのでしょうか。

ママ社会に限らず、どのコミュニティにも存在するのが、“ワイドショー的”情報通の人や、“自分がルール”の非常識な人。20代~30代は、進学、就職、結婚などを経て、自分と似た価値観の人たちとの付き合いが定着してくるころ。困ったママ友は、そんな時期に遭遇する衝撃的な人間関係のひとつと言えるでしょう。

押さえておくべきは、ママ友というのは友人ではなく、子どもを介してたまたま知り合った“他人”だということ。いずれ子どもの進路が別れれば疎遠になる“期間限定のお知り合い”なので、無理に好きになろうとしたり、好かれようとしたりしなくてもいいのです。

<女の嘆きへの処方箋>
悪気はないとしても、マイペース&マイルール過ぎる人に合わせていると、時間を奪われたりプライバシーを侵されたりしますね。人付き合いには、いつ、誰と、どんなことを、どれくらい、話したり接したりするかを決めること、つまり境界線を引くことが必須。相手の事情に立ち入りすぎない、自分の事情に立ち入らせすぎないという、バランス感覚が問われます。ということで、やんわり「境界線」を保つための4つのテクニックを以下にご紹介します。

●レベル1:蒸発作戦(さりげなくその場を離れる)
自分:「今日は急いで帰らなくちゃいけないの。またねー」
「(自分の子どもに)○○ちゃん、トイレに行ってから帰ろう。さよならしようねー」
※ほかのママや保育士が現れたタイミングで、スッと消えるのも有効

●レベル2:お茶濁し作戦(律儀に質問に答えない)
自分:「どうだったかなぁ。いただきものだから、わからないな(嘘も方便)」
「いつも、お店の名前を知らないまま買っちゃうのよね~」
※子どもの服のブランドや価格を尋ねられても、答えたくなければ濁してもOK
自分が明かした情報には、基本的にカギはかけられません。当たり障りない話題だけを選んで話すのもひとつの手ですが、相手の強引さに負けて喋らされてしまう人は、とにかく一緒にいる時間を少なくして、噂話のネタになるような情報を明かさないよう心がけて。どうしても一定時間、同じ空間にいなくてはならないような場合は、次のテクニックを参考に。

●レベル3:質問返し作戦(質問を止めさせ、相手の意図を探る)
ママ友:「○○ちゃん(自分の子ども)の服、かわいいね。どこのブランド?」
自分:「こういうテイスト、好きなのね。お宅は、いつもどこで買うの?」

ママ友:「旦那さん、いくつなの?」
自分:「旦那が年上よー(私と同世代よー)。お宅の旦那さんは?」

ママ友:「旦那さん、何してる人?」
自分:「うちはいたって普通の人よー(無職でも使える表現)。お宅は?」

質問返しのポイントは、自分が一方的に尋問されているようなスタイルを逆転し、相手に喋る役割を譲ってしまうというところ。このやり方には、相手の質問を途切れさせるだけでなく、相手が質問をしてくる意図がわかるという効果があります。たとえば、あなたが質問返しをした途端、相手が自慢話をはじめたり、自分の悩みや心配事を語り出したりする場合。これは、自分の話を聞いてほしいがための前ふりとして、あなたに質問を投げかけたに過ぎません。本当に詮索好きの人なのか、単に自分の話を聞いてほしい人なのか、ここで見分けることができます。

●レベル4:間接的コーチング作戦(暗に相手の動きを封じる)
ママ友:「旦那さん、何してる人?」
自分:「普通の人よー。有名幼稚園あたりだと、なぜかご家庭の事情が筒抜けで、旦那さんの職種や年収で序列が決まっていたりするらしいね。この保育園で本当によかった~。みんな仕事で忙しいから、そういう面倒なことはないみたいだし」

最後のテクニックは、自分のほうが曲者だと思われそうな際どいラインですが、詮索&噂好きな相手が「このママは、ちょっと気をつけたほうがいいかも」と思ってくれたらいいわけです。自分や大切な家族を守るためには、多少のトゲは必要です。ぜひ、にっこり笑顔でお試しください。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2014年11月20日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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