ニキビの原因は肌質でちがう!? 状態別・おすすめ漢方薬とケア方法
ニキビの症状から見る原因は?
ニキビは思春期だけの症状ではありません。大人になってからニキビに悩まされる人は、男女問わず少なくないもの。そして、その原因はひとつではないのだとか。
「肌は内臓の鏡」と話すのは、東京銀座スキンケアクリニックの三浦麻由佳先生。体の中に何か不調があると、それは肌に現れるもの。ニキビができてしまった肌の表面だけを治せばいいのではなく、体の中からのケアが求められます。
「ひとくちにニキビといっても、原因はひとつではありません。ニキビ用のスキンケア商品やビタミン剤を飲んでも改善されない場合があるのは、そのためです。原因がさまざまなので、対処法も『ニキビならこれ!』とひとつではなく、原因によって変えなくてはなりません。また、ニキビができやすいのはオイリー肌や混合肌の人と思われがちですが、乾燥肌の人でもできることはあります。たとえば、オイリー肌や混合肌の人の場合、皮脂分泌が多く、毛穴が詰まってしまってニキビができてしまっている可能性がありますが、乾燥肌の場合でも、たとえば女性ホルモンの崩れでニキビができてしまうことがあります」
症状別・ニキビのケア&予防方法
前者の場合は、毛穴をつまらせないために洗顔やピーリングをこまめに行うことが予防になります。後者の場合は、ライフスタイルを見直したり、身体をできるだけ冷やさないようにすることでホルモンバランスを整えることが推奨されます。
また、漢方薬もニキビに有効なものがあるのだそう。
「皮膚科の場合だと、体の外からのアプローチが中心になりますが、漢方薬は、体の中からのアプローチで、ニキビができにくい体質に改善します。その人の体質や症状を見て原因を探りながら処方するので、たとえば皮脂分泌が多いことが原因の人と、女性ホルモンが崩れているためニキビができてしまう人とでは処方するものが異なります。医師と相談しながら合う漢方薬を処方してもらうといいと思います」
症状別・ニキビにおすすめの漢方薬
皮脂分泌が多く、赤くて腫れているタイプのニキビがおでこや頬にできるという人には、「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」、女性ホルモンが崩れていることが原因のニキビには「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」。このほか、「桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)」、「荊芥連翹湯(けいがんれんぎょうとう)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などの漢方薬もニキビに処方されることがあります。
赤くて腫れているタイプか、白っぽくてポツポツとできるタイプのニキビなのか。さらに、その人の体質など、同じ「ニキビ」でも原因が異なり、効果的な対処法もちがいます。ライフスタイルを見直してみると同時に、医師の診断から漢方薬を服用してみるのも一つの方法。なかなか治らない頑固なニキビに悩まされているときは、漢方外来を利用してみるといいかもしれません。
(取材協力:三浦麻由佳、文:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2014年11月04日に公開されたものです