【銀座土産】絵本から抜け出したようなかわいさに胸キュン！　星型クッキーがたくさん詰まった「夜空缶」

夜空の星を食べてみたい。そんなことを本気で空想した子ども時代。そんな純粋だった遠い日の記憶を思い出させてくれるようなお菓子が、菓子工房ルスルスの「夜空缶」（1728円）。紺色のリボンをほどき、銀色の缶を開けると、中には、夜空色の折り紙とともに星型のクッキーがぎっしり！　絵本の中のような世界観を目の前に一瞬にして心は、子どものころへタイムスリップしてしまいそう。

ほんのりとレモン風味のアイシングクッキーは、手に取ってよく見ると大きさが微妙にちがうのに気づくはず。シンプルな星型だけど、そんな小さな部分に手がかけられているのに気づいた途端、とびきり愛らしくも思えてくる。

作っているのは、浅草に本店を構えるパティシエ、新田あゆ子さん。昔、お母さんが作ってくれた手作りお菓子を原点に、“初めて食べた人もなぜか懐かしく、大切な人にだけ教えたいと思いつつ、独り占めにしておきたいような”お菓子を作り続けているそう。そんなコンセプトの通り、素材や製法はいたってシンプル。口に入れたときに素直においしいと言ってもらえるようなお菓子が新田さんのお菓子の特徴だ。

夜空缶も、大切な人にだけこっそりと教えたい特別感があるお菓子。星を抱えて、友人の家に行くなんて、子どものころあこがれた最高にエキサイティングな冒険のよう。秘密を打ち明け合う親友とのお泊り会などで、星型クッキーを食べておしゃべりすれば、相手と自分の心と心がもっと近くなれるかも。

（文：高橋瑞穂、撮影：瀬尾直道）

※この記事は2014年10月27日に公開されたものです