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会話力をグッとアップさせる10の配慮「『えーっと』『あのー』は封印」「語尾をソフトに」

職場で、友人との女子会で、恋人とのデートで……。「もっと上手に会話ができれば!」なんて、自分の会話力のなさを嘆きたくなる場面はたくさんありますよね。そんなときは、少しだけ言い方を工夫してみると良いかも。

相手へのちょっとした配慮をプラスするだけで、ずいぶん印象が変わることもあるようです。

【人から愛される、聞き上手になるには? 「質問をはさむ」「オウム返しも効果的」】

中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に、会話力をグッとアップさせる、ちょっとした言い方の配慮についてお話をうかがいました。

1:ネガティブな内容には、できるだけ前向きな言葉で

「ネガティブな内容の報告を受けたときには、ただ同調するだけではなく、前向きな言葉も添えるようにしましょう。たとえば、『このままでは、商談の成立は難しそうだ……』と言われたら、『それはマズイですね』と同調するだけで済ませずに、『新しい策を練った方が良いですね』と前向きな意見を添えてみてください」

2:相手の話した内容を繰り返す

「『昨日頼んだ資料が見当たらないのだけれど……』と言われたときに、『机に置いておきましたが』と返答するだけでは、冷たい印象を与えます。『見当たらないから聞いているのに!』と、相手を怒らせてしまう可能性も。

『机に置きましたが、見当たりませんか?』と、『見当たらない』という相手の主張を繰り返すことで、会話がスムーズになります」

3:物だけではなく、その人を褒める

「人は自分自身のことを褒められると嬉しいもの。『その洋服、素敵ですね』と物を褒めるだけではなく、『○○さんはスラッとしているから、よく似合っています』とその人自身を褒める言葉もプラスすると、より相手をよろこばせることができます」

4:エピソードや体験談を盛り込む

「話の内容をより相手に伝えるためには、自身の体験談などを盛り込む方法が効果的。また、自分自身の体験ではなく、最近話題になったニュースやちょっとした雑学などでも良いでしょう」

5:「えーっと」「あのー」は封印

「口癖は誰にでもあります。ある程度は仕方ありませんが、頻繁に登場すると相手はそればかりが気になってしまい、話の内容が心に残りません。『えーっと』『あのー』で言葉をつなぎたくなる気持ちもわかりますが、そこはグッとこらえて、沈黙に置き換えてみてください。

適度な間ができますので、聞き手にとって非常にわかりやすい話し方になります」

6:相づちで相手の話を促す

「会話をうまく進めていくために欠かせないのが相づち。ただ、『へー』『うん、うん』と相づちを打つだけでは、会話が途切れてしまうこともあります。ときには、『それで?』『そのときどう思ったの?』と、話の続きを促す相づちをはさむと、相手の話を上手に引き出すことができます」

7:話のオチを先に言わない

「人の話には、ストーリーがあります。そのストーリーを、きちんと最後まで語らせてあげることが会話力アップのコツ。『あ、それって○○だよね』と、途中で話のオチを先に言ってしまうのはNGです。途中でオチに気がついても、最後まで黙って聞くのが相手への配慮です」

8:自分の話が長くなるのを避ける

「自分の話が長くなりそうなときは、途中で『あなたなら、こんなときどうする?』『あなたはどう思う?』と、相手が話す機会を作ると良いですね。人の話を延々と聞かされていると、必ず飽きてくるものです。適度に相手にも話をふって、自分の話ばかりが長くなるのを避けましょう」

9:語尾をソフトに

「『~です』『~してください』といった語尾の言い方が強すぎると、言われた人は威圧感を感じます。無意識に語尾が強くなる人は意外と多いので、注意してみてください。語尾はできるだけソフトに。さらに、そこに笑顔がプラスできると、より会話力アップにつながるでしょう」

10:説明内容を省略しない

「『この前の書類、持ってきてくれる?』と言った場合、言った本人はどの書類のことかわかっているわけですが、言われた人も同じようにどの書類なのか、瞬時に判断することができるでしょうか? できない可能性もありますよね。

『昨日一度見せてもらった、○○計画についての書類』と、少し詳しく説明するだけで、相手に対して親切な言い方になります」

栗原先生によると、会話上手な人は常に相手の気持ちを考えているものなのだとか。なんとなく会話がうまくいかないと感じている人は、もしかしたら相手の気持ちを無視しているからかもしれません。少し相手の立場に立って考え、言い方を工夫してみてはいかがでしょうか?

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2014年10月19日に公開されたものです

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