お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

部下に不満を持たれない、上手なしかり方「まず事実確認を済ませてから」

部下に注意したり、しかったりしたときに、何か言いたげな目でじろっとにらみ返されたことはありませんか? しかることはとても大事なことですが、注意の仕方やしかり方を間違えると本当に伝えたいことがうまく伝わらないことがあるのです。

部下に不満を持たれない、上手なしかり方をご紹介します。

【しかる勇気も必要?電車で注意しますか?「携帯で大声8.3%」「化粧女性2.3%」】

部下をしかるのは、まず事実確認を済ませてから

部下が失敗したら、まず「コラ!」と注意したくなるものですが、まずはそれを抑えましょう。なぜなら部下が失敗について軽い認識しか持っていなかった場合、しかられても意味がわからないことが多いからです。

自分のしでかしたことが、どの位重大なのかがわかっていない部下に「コラ!」としかっても、「そんなに怒られるようなことなのか」と逆に反感を買ってしまいます。まずは自分の失敗がどんな人に迷惑をかけ、どんな事態を招いてしまったのかを十分に自覚させましょう。

また自覚させるときは、「あなたのせいでみんなが迷惑をしてるのよ」とさもあてつけがましく言うのではなく、「この失敗によって、誰に迷惑がかかるか?」「どんな事態が予想されるか?」等、自分で失敗の重さを確認していけるように、感情的にならずに質問して答えを引き出していくのがお勧めです。

自分の感情を、素直に伝えよう

失敗の事実確認が終わったら、それに対して自分がどう思ったのかを、感情的にならないようにして素直に伝えるようにしましょう。「信頼していたから、今回のあなたのミスは私もつらい」、「何回も同じ注意をしたのに、私の言葉が届かなかったことが悔しい」等です。

相手が自分の失敗をどう思っているかを知ることで、自分しでかしたことの重みに気づくことも多いもの。また、そんな思いをさせてしまって悪かったなという反省にもつながります。素直に自分の思いを言葉に乗せてみましょう。

最後は、どうしてほしいかを具体的に理由と共に伝える

本当は自分でどうすべきかを導きだしてほしい所ですが、しかられた内容が言われてやっとわかるレベルだと、今後どうすればいいのかということまでは考えが及ばないもの。十分に自分のしたことの意味がわかり、反省をしているようなら、どういうことをすれば失敗が起こらずに済むのか、今後失敗が起きたときにはどうしてほしいのかを具体的に理由と共に伝えましょう。

またしかりっぱなしでどうすればいいのかを指示せずに突き放してしまうと、「失敗するのは、何も教えない上司のせいだ」と責任転嫁されてしまう可能性も。失敗を避けるためにはどんなアクションが望ましいのかは、その理由と共にしっかりと伝えるようにしましょう。

部下に不満を持たれることは上司にとって日常茶飯事。ただし、それを招いているのは実は自分自身なのかもしれません。ぜひ部下に不満を持たれないしかり方を意識して、上手に部下とコミュニケーションをとってみてください。

※この記事は2014年10月13日に公開されたものです

SHARE