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春夏冬や四月一日、頓知を利かさないと読めない日本の小粋な名字たち

約11万種類もあるとされている日本の「名字」たち。中には「これってどう読むの?」という難読名字も数多くあります。今回は、そんな難読名字の中から、ちょっと頓知が利いた珍しい名字を紹介します。

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●春夏冬⇒あきない
「春夏冬」で「秋」だけないので「あきない」です。ちなみに、飲食店などの看板に「春夏冬中」と書いてあれば「あきないちゅう(商い中)」となり、つまり「営業中」という意味になります。

●小鳥遊⇒たかなし
「小鳥が遊べるのは天敵の鷹がいないから」ということで「たかなし」と読むのだそうです。

●月見里⇒やまなし
「山がないと里から月がよく見える」ということで、「やまなし」なのだとか。こうした「そこにない文字」を読ませる名字は難しいですが、何だか粋ですよね。

●九⇒いちじく
九が一字だけなので「いちじく」です。シンプルですが、なかなか読めません。他にも「いちのく」といった読み方もするそうです。

●一⇒にのまえ
「一は二の前の数字」なので「にのまえ」ということです。その流れでいくと、数字それぞれに「さんのまえ」や「ごのまえ」といった読み方がありそうですが、どうやらそれはないようです。

●東西南北⇒よもひろ
東西南北の四つの方向に広がっているので「よもひろ」と読むといった説もありますが、明確ではないそうです。

●南足⇒きたまくら
南に足が向いていると、必然的に北側に頭が来るので「きたまくら」ということのようです。「本当に実在しているのか?」と言われているほど希少な名字なのだとか。

●七五三⇒しめ
お正月などに飾る「しめ縄」には、かつて3本・5本・7本の縄がぶら下げられていました。そのため、漢字だと「七五三縄」と書いたそうです。その名残で、七五三はしめと読むとのことです。

●九十九⇒つくも
漢字で「百」のことを「も」と読みます。あと一歩で百(も)にたどり着くことから、九十九を「つくも」と読みます。名字だけでなく、地名にも付けられていますね。

●四月一日⇒わたぬき
旧暦の四月には綿花を採取していました。そのことから「わたぬき」となったそうです。

●八月一日⇒ほづみ
こちらは旧暦の8月に稲穂を摘み取っていたことから「ほづみ」と読むのだそうです。他にも、「はっさく」や「やぶみ」といった読み方もするようです。

●八月十五日⇒なかあき
もう一つ、八月にまつわる名字を紹介。八月十五日は「中秋」にあたります。これをそのまま読んで「なかあき」ということです。地域によって「あきなか」と読む場合もあるようですね。

日本各地には、こうしたちょっと頭をひねらないと読めないような名字がたくさんあります。今回紹介した名字だけでも覚えておけば、何かのときに役に立つかもしれませんよ?

(中田ボンベ@dcp)

※この記事は2014年10月09日に公開されたものです

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