相手を褒めるときにおさえておきたいツボ「成果ではなく、途中経過をほめよう」
仕事で部下や同僚から慕われているのかどうか、ふと不安になってしまうことはないでしょうか。部下や同僚から慕われないのは、もしかしたら自分が褒めたりないせいかも? 相手を褒めるときにおさえておきたいツボをご紹介します。
【反発されない褒め方テク「第三者を引き合いに出して褒める」】
相手が何をほめてほしがっているのか、じっくり観察
相手をほめるといっても、ただほめればいいという訳ではありません。どこをどうほめるのかで、相手がどう思うかはかなり変わってきます。例えばファッションにこだわっている女性に「今日も決まってるね」とほめたところで、言われた方はほめられて当たり前。
慣れていて何も思わないどころか、「媚(こび)を売ってる?」なんて勘違いされてしまう可能性も。
相手がほめてほしがっている部分は、わかりやすい部分ではなく、わかりにくい部分に隠れていることも多いもの。例えばファッションにこだわる女性なら、TPOを重要視していたり、職場に花を添えようとしていたり、個性を重要視していたりする場合もあります。
ぜひ相手をじっくり観察して、相手の「心」がどこに向かっているのかチェックしてみてください。
気づいたら、すぐ褒める
またほめたい相手がいるなら、ほめ時を逃さないのも大事。「後でほめよう」と思っても、ついずるずると日々の忙しさにかまけて、ほめることを忘れてしまいがちだからです。「すごいな」「いいな」と思ったら、タイミングを失わない内にすぐほめるようにしましょう。
また相手が何かを達成して、気分が高揚しているときは絶好のほめるタイミング。気分が高揚しているときに人からかけられる温かい言葉は、モチベーションや幸福感をぐっと高めるからです。「ここぞ」というタイミングを見逃さないようにしつつ、「ほめたいな」と思ったときはすぐほめるようにしましょう。
成果ではなく、途中経過をほめよう
「がんばったね」「すごいね」等、ほめる言葉にもいろいろありますが、より効果的なほめ言葉が、成果ではなく途中経過を入れてほめる言葉。「ずっと努力してきたことが報われたね」「この点に気づいていたのは○○さんだけだった」「人を大切にする姿勢が結果につながったね」など、その人がどういう途中経過を踏んで成果を得たのかを、言葉にしてほめてあげるとより喜んでもらいやすくなります。
そのためには日頃からじっくり人を観察する視点が必要。部下や同僚から慕われるほめ上手になるには、どんなことに部下や同僚が日々心を砕いているのか観察してみましょう。
人をほめるのは恥ずかしいし、照れてしまうものですが、適切な「ほめ言葉」は言われる方もうれしく、また言う方も気持ちがいいもの。自分が気分よく過ごすためにも、ここぞというポイントを踏まえて人をほめてみましょう。
きっと今よりも過ごしやすく快適な職場環境になるはずです。
※この記事は2014年09月25日に公開されたものです