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「事前すり合わせ」がポイント! 結婚生活を成功させるマネーテク

大竹のり子

女性たちの環境は、ライフステージに応じて目まぐるしく変化するもの。将来の結婚・出産や老後の備えまで、みんなの心配ごとは無限大……! 一体どこから手をつけるべき? そんな、悩める女性たちから寄せられたマネーのお悩みを、FP大竹のり子先生がズバッと解決! 今日から取り入れられるテクを学んで、マネー美人をめざしてみて♪

今回編集部に届いたのは、結婚についてのお悩み。「結婚となると、相手の金銭感覚が気になります。あまりにケチな人も困るし、お金の使い方が荒い人も困ります。にもかかわらず、今結婚を考えている彼とお金の話ができないので不安です」(31歳/正社員/手取り月収17万円)と、結婚生活でのいちばんの心配ごとはやはり(?)“お金”のよう。

ほかにも、「付き合っている彼と結婚したいが、いいもの志向の人なので、金銭的に不安。結婚後のやりくり方法を知りたい」(30歳/正社員/手取り月収19万円)、「結婚を予定しているけど、自分も相手も年収が低いため将来が不安。子どももほしいのですが、やりくりできるのでしょうか」(27歳/正社員/手取り月収15万円)など、家計のやりくりをどうすればいいのかが大きな焦点に!

編集部 先生、今回は、「やりくり上手な夫婦になるためのマネー習慣」について教えてください。まず結婚が決まると、結婚式や新生活の準備などさまざまな出費が発生しますが、結婚資金にいくらくらい準備しておくべきかなど目安はありますか?

大竹のり子(以下、大竹) 結婚式の費用は「ゼクシィ結婚トレンド調査」が参考になるかと思いますが、これはあくまでも平均。イメージしている式の内容によって大きく予算が変わります。それに、結婚式は人生の中で見たら一瞬のこと。その後の夫婦生活のほうがはるかに長いわけですから、「結婚式にいくらかかるのか」ということよりも、「その先の生活に何のお金がかかって、そのためにはいくら必要だから、結婚式にいくらまで使えるよね」という逆転の発想が必要です。

編集部 つまり、最初に彼とすり合わせるべきは、結婚式のことではなく結婚生活に対する考え方なのですね。最低限話し合っておくべき項目はありますか?

大竹 いちばん大きな問題になるのは「マイホーム」と「子ども」です。特に子どもは、「いずれほしいよね」ではなく「何人ほしいのか」「子どもの教育にどれだけお金をかけたいのか」によってかかる金額がちがってきますので、しっかりすり合わせておきたいですね。また、マイホームと子どもについてはタイミングも大切で、たとえば30歳で結婚したときに、「10年後の40歳で家を買う」のと、「すぐにマイホームもほしいし、子どもも立て続けにふたり産みたい」では、貯めなければならないスピードが変わってきます。

あとは、女性の仕事に対する価値観も共有しておきたいですね。仕事を続けるのか、妊娠・出産を機にやめるのかなど、選択によって家計のやりくりや貯蓄の仕方も変わります。実際「奥さんには家にいてほしい」という人から「共働きのほうが家計が楽だから働き続けてほしい」人まで、男性の考え方もさまざま。さらに「共働き派」でも「家事や保育園の送迎は奥さん任せ」という人もいますから、そのあたりも話し合っておかないと、あとで「話がちがった!」ということになりかねません。

編集部 なるほど。そうなると、将来の資金計画を立てるには、相手の収入や貯蓄を把握しておかないといけませんよね。しかし相談者の中にも「お金の話ができない」と悩んでいる人もいますが……。

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