お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

女性に聞いた! チャンスがあれば管理職に就きたいと思いますか?「No 83.3%」

日本社会の未来を見据え、政府が目標に掲げた女性管理職の比率増加。キャリアアップの実感が得られ、やりがいがありそうな反面、責任の増加は避けられません。実際に「管理職に就いてみたい」という女性はどのぐらいいるのでしょうか? 働く女性たちにズバリ聞きました。

Q.チャンスがあれば管理職に就きたいと思いますか?
Yes……19人(16.7%)
No……95人(83.3%)

今回のアンケートでは、「管理職に就いてみたい」と答えた女性は少数派。今後のことは未知数ですが、現状、22~34歳の女性たちはそれほど昇進に注目していないよう。具体的な理由を紹介します。

純粋にキャリアアップしたい

・「せっかく仕事をするのであれば、管理職になってより仕事の幅を広くしたい。自分のやりたいことを実行したい」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)

・「子育てと両立できるならば、お金も稼げるし評価もしてもらえるので出世したい」(26歳/学校・教育関連/技術職)

重要なポジションを任せられるということは、それだけ期待されているということ。さらに収入にも反映されれば、いっそうモチベーションが上がりそうですね。

男女平等の世の中であって欲しい

・「私が管理職になったら、男性目線の変えたい悪習がたくさんあるから。私の会社では、結婚している女性は高い地位についていない。基本的に結婚したら会社を辞めるという風潮でやってきていたらしく、最近ようやく事務員さんで子育て休暇を使う人が出始めたくらい。管理職の女性は一人しかおらず(未婚)、女性営業が結婚して、早く帰れずに家庭と仕事を両立する苦労も知らないので、既婚女性にはとても厳しい」(27歳/商社・卸/営業職)

・「男性を思いのままに動かしたい。女性を登用するのはいいけど、肝心なのは、登用された女性を周りの男性が『女だからっていうだけで優先された』と思わないこと。そのためには、登用の基準を明確にし、『能力がなくても女性ならば優先的に』ではなく、『今まで女性であるということだけが理由で有能にもかかわらず昇進できなかった人に、遅ればせながら平等の機会を今一度与える』運動であることを社員に啓蒙する必要がある。『女だから優先』を始めるのではなく、『男だから優先』をやめる、ということ」(29歳/通信/事務系専門職)

パイオニア精神あふれるたくましい女性たちの意見です。男社会の慣習が根強い場合、じょじょにではありますが、彼女たちが未来を変えてくれそう。

地位のわりには得るものが少なそう

・「私の会社は封建的でまだまだ女性管理職を認めていないので、なっても雑用をさせられるだけだから」(31歳/金融・証券/販売職・サービス系)

・「管理職が一番残業しているのに、残業代が出ないから。世の中、女性に求め過ぎ。子供産め、働け、税金払え、税金払う子供を育てろ、子供をぐれさせるな、介護しろ……いい加減にしろよと思う」(22歳/生保・損保/事務系専門職)

・「今の会社では無理。役員からのプレッシャーばかり増えるわりに評価されなさそう。所詮男性社会の業界です」(29歳/自動車関連/事務系専門職)

「No」と回答した人たちは、今の環境で管理職になることを望んでいないようです。出世したからといって、やりがいのある仕事ができるとは限らない。難しいところですね。

プライベート重視なので出世には興味ナシ

・「自分の時間がなくなりそうだから」(32歳/金融・証券/事務系専門職)

・「出世欲がまったくなく、ほどほどに仕事をしてストレスをためすぎることなく、心穏やかに暮らしていきたい性格だから」(30歳/小売店/秘書・アシスタント職)

・「仕事よりも家庭を大切にしたいから。キャリアウーマンってかっこいいし、憧れるけれど、プライベートをおろそかにしている姿は切ない」(23歳/情報・IT/技術職)

管理職になると、周囲のことを今まで以上に考える立場になります。プライベートにひずみが出る可能性がなきにしもあらず……。

「仕事が好き」「人を育てるのが好き」という人は管理職を希望するようですが、家庭や趣味などプライベートの時間を大事にしている人は、あまり関心がないよう。とはいえ、これから実際に管理職の女性が増えて、メディアなどで活躍が取り上げられたら女性たちの意識も変わっていくかもしれません。今後の動向も見逃せませんね。

※『マイナビウーマン』にて2014年9月にWebアンケート。有効回答数114件

※画像は本文と関係ありません

(OFFICE-SANGA 中澤美紀子)

※この記事は2014年09月18日に公開されたものです

SHARE