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【ドラマウォッチ】胸キュン! だけど、仕事・恋・結婚に悩む女子に刺さるシーンたっぷりのドラマ『独身貴族』

女性こんにちは。テレビレビュアーの光里です。

少女マンガのように「主人公と意中の男性がくっつくの? くっつかないの? どっち? キャー!」みたいな展開のドラマ、どうですか? 私は……大好きです!!

先日、たまたま再放送で見たドラマ『独身貴族』。実は、昨年の10月~12月まで放送していたときはタイトルだけで堅い印象を受けてしまい、脳内の視聴リストから除外していたのです。でも、見てみたら、これがまさしく少女マンガのようなハラハラの展開で、すっかりハマってしまいました。しかも、ひと昔前のラブストーリーにありがちな「あれ? この主役の男女、何の仕事してるんだっけ?」みたいなラブオンリーなわけではなく、ちゃんと仕事での葛藤も描いているので、ぜひ、マイナビウーマン読者にオススメしたく、筆を執った次第です。

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メインの登場人物は、結婚も恋も夢も絶望状態な脚本家志望の春野ゆき(北川景子)、結婚で自分の自由を奪われたくない一生“独身貴族”として生きていきたい映画制作会社キネマ・エトワール社長の星野守(草なぎ剛)、守の弟で彼とは逆に社交的で人に好かれやすく女遊びが好き……だけど、現在離婚協議中のキネマ・エトワール専務・星野進(伊藤英明)の3人。

仕事も恋もすべて絶望して田舎へ帰ろうとしたゆきの脚本がひょんなことから守の目に触れ、これをきっかけにゆきがキネマ・エトワールで働きはじめることから、このラブコメディがはじまります。それでは、見どころを!

●見どころ1:ヒロインと“独身貴族”の恋の成就を祈ってしまう

“独身貴族”の守なんですが、ゆきと脚本を直す打ち合わせをしているとアイデアが膨らむし、映画の話はウマが合いまくりで、確実にゆきに惹かれているのがわかるんです。でも、進がゆきを気に入っているのを知り、「自分はゆきに興味ない」と言って弟に譲る守。しかも、結婚する気がなかったお見合い相手と「結婚する」とまで言って! そういう自分を押し殺してまでする優しさを見ると「お願い! ゆき! あなたも本当は社長のことが好きでしょ?」と守のほうに振り向いてほしくなるんです。物語中盤、進のおかげでゆきの脚本の映画化が決定するのですが、そのせいでそれまで守とやっていた脚本の修正作業を進とすることに。それで、「あれ? 社長のときはあんなに2人でアイデアが出てきて楽しかったのに」と次第に自分の守への気持ちに気づくのですが……。そのあたりの心の変化もうまく描かれているので、注目です。

●見どころ2:仕事の描写がやけにリアル!?

ゆきの脚本の映画化が決まったあと、その道のりの険しさが思いのほかリアルに描かれています。たとえば、配給元の出資金が下りなくなったので、別のスポンサーに出資をお願いしたところ、1社だけ引き受けてくれるところが。でも、決まった途端、ゆきが書いた脚本のストーリーに自分の会社の宣伝ができるようなセリフを入れてほしいとか、今、ドラマで流行りの職業に主人公の職業を変えてほしいなど、ゆきの脚本の世界観とはまったくちがう要求を出資会社から受けるシーンが。無茶苦茶な要求に挫けそうになってひとり涙するゆき。に、似たような経験のある人もいるのでは? 私は、ありま……ゲホン、ゲホン。とにかく、仕事にきちんと向き合っている女子が主人公のドラマなので、仕事をがんばっている人は共感できそうな描写も多いと思います。

●見どころ3:「名言」が必見!

毎回、ドラマの冒頭に歴史上の人物たちの恋愛・結婚にまつわる名言が出るのですが、その回のストーリーに合った言葉がチョイスされているよう。ちなみに、第1話は「人は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、そして記憶力の欠如によって再婚する アルマン・サラクルー」で、最終話は「結婚は多くの苦痛を持つが、独身生活は喜びを持たない。サミュエル・ジョンソン」という言葉でした。な、なんか第1話は結婚をディスってる感じがしますが、最終話は独身をディスっている感じがしますよね? それで、この物語の結末を推し量っていただけたら……。でも、この名言以外にも登場人物がボソッと言う言葉もツボに刺さったりします。私は物語の序盤、脚本をダメ出しした守に対して文句を言っていたゆきに親友の沙織が放った言葉「疑わないで信じてみれば?」とか、仕事の話で進と口論になった守が言った言葉「妥協することがプロの仕事じゃない!」とか、かなりグッと来ました。ドラマを見て、自分にとっての名言を探してみるのもおもしろいと思います。

最初に言った通り、「くっつくの? くっつかないの? どっち?」な胸キュン! 少女マンガチックなストーリー展開ももちろん魅力なのですが、恋とか結婚とか、仕事に対する含蓄あるセリフも多数出てくるので、いろいろ悩みを抱えている女子にぜひ、見てほしいドラマです。しかし、このドラマを見返していたときに、『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』の再放送をしていたのですが、出演者とドラマの流れやキャラが若干かぶっているところがあって、ちょっとだけどっちのドラマを見ているか混乱しました(汗)。ちなみに『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』もおもしろいので、ぜひ。

<プロフィール>
光里(ひかり)/テレビレビュアー。といいつつ、ドラマ、バラエティ番組以外に映画もウォッチングし、新旧問わずおもしろい作品を探し続けているライター。幼稚園児ながら、『にこにこぷん』よりも『夕やけニャンニャン』のほうが好きだった過去を持つ、アラサー女子。

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2014年09月10日に公開されたものです

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